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月命日の夜、一人の時間に、・・・
母が残した「曲水」咲子。傍らに、「和」の作品(裏に、中伝 S56.12.15 とある)をおいて、一本のろうそくを点しました。
「平成16年 實 7回忌」、この年の五月に兄弟姉妹孫親せきらが釜石 宝来館に集って宴会をしました。釜石に一人住まいして、元気な母を囲んで、舞台に上がってカラオケをする孫、ひ孫たちの笑顔・・・それは楽しいときを過ごしました。その際に、母が兄弟姉妹の磯崎家に一冊づつ、「曲水」とあるこの冊子、ひとりひとりに手渡した手作りの句集です。
昭和18年3月19日二人の挙式≪佳日≫から《渡満》黒竜江省 チチハル市へ渡るときの5・7・5・7・7に始まって・・・ページ数37ページ 70首が、毛筆と硬筆、右手を骨折したときはボールペンを左手に持って・・・綴られています。
「曲水」のはしがきにはボールペンで、以下のような走り書きがありました・・・
「80歳を越えたら肩の荷が軽くなった。何かを残したいと日々思っていたが、吟詠指導の合間にまとめることがこんなにながい時間をようするとは正直思っていなかった。
七回忌を期に書きためた迷句集の一部を心の叫びとしてまとめてみた。後日この内容に、肉付けして言葉にしたいと思っている。
やりたい事、まだまだあって 母(注・スエおばあさん)のお年齢まで(92歳)元気で過ごしたいものと思う。
みっちゃん(夫・實)に感謝しつつ、日々好日を願っている。
《咲子さんありがとう》と言って三日後 貴男は天に召された
閉じた口にそっと唇を重ねた
みっちゃん 約束守ったよ」・・・・
(注・実際、家から出棺の直前に、母は父の顔に覆いかぶさって、そっと唇を合わせていました)
≪よくできてるなあ≫ というか、かなりの労作です。
この「曲水」を息子の手で何らかの形に残したいものです、が。
デジタル化とか・・・。
どういう方法でしたらいいものか、まだ、わかりません。いろいろと想い出をたどり、巡りながら・・・。
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平成16年5月吉日 實 7回忌に
母が残した「曲水」咲子。傍らに、「和」の作品(裏に、中伝 S56.12.15 とある)をおいて、一本のろうそくを点しました。
「平成16年 實 7回忌」、この年の五月に兄弟姉妹孫親せきらが釜石 宝来館に集って宴会をしました。釜石に一人住まいして、元気な母を囲んで、舞台に上がってカラオケをする孫、ひ孫たちの笑顔・・・それは楽しいときを過ごしました。その際に、母が兄弟姉妹の磯崎家に一冊づつ、「曲水」とあるこの冊子、ひとりひとりに手渡した手作りの句集です。
昭和18年3月19日二人の挙式≪佳日≫から《渡満》黒竜江省 チチハル市へ渡るときの5・7・5・7・7に始まって・・・ページ数37ページ 70首が、毛筆と硬筆、右手を骨折したときはボールペンを左手に持って・・・綴られています。
「曲水」のはしがきにはボールペンで、以下のような走り書きがありました・・・
「80歳を越えたら肩の荷が軽くなった。何かを残したいと日々思っていたが、吟詠指導の合間にまとめることがこんなにながい時間をようするとは正直思っていなかった。
七回忌を期に書きためた迷句集の一部を心の叫びとしてまとめてみた。後日この内容に、肉付けして言葉にしたいと思っている。
やりたい事、まだまだあって 母(注・スエおばあさん)のお年齢まで(92歳)元気で過ごしたいものと思う。
みっちゃん(夫・實)に感謝しつつ、日々好日を願っている。
《咲子さんありがとう》と言って三日後 貴男は天に召された
閉じた口にそっと唇を重ねた
みっちゃん 約束守ったよ」・・・・
(注・実際、家から出棺の直前に、母は父の顔に覆いかぶさって、そっと唇を合わせていました)
≪よくできてるなあ≫ というか、かなりの労作です。
この「曲水」を息子の手で何らかの形に残したいものです、が。
デジタル化とか・・・。
どういう方法でしたらいいものか、まだ、わかりません。いろいろと想い出をたどり、巡りながら・・・。
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平成16年5月吉日 實 7回忌に