この前、銭湯で小さな女の子がこれでもか、というぐらいの大きな声で泣いていた。
シャンプーをしたくない子と、
とっとと洗いたい母親の戦い。
私は子供の頃とてもいい子だった。
いや、「いい子ね」とずっと言われ続けたから、いい子を演じていた。
デパートやスーパーで泣き叫んで、欲しいものを要求する子供がいるでしょ?
そういう子を見ながらウチの母は、
「あーいうふうに泣かないで、本当にいい子ね〜言うことを聞いていい子」
と。
その言葉で、欲しいものを欲しいと言えず、わがままを言わず、母が考えるいい子でいようと、小さいながらに考えたと思う。
だけど、高校生ぐらいの時、
好きなようにやってもいいんじゃん?
と、多分反抗期だったんだね、
そんなふうに思って、
母の考えるいい子から、手に負えない子にモデルチェンジ。
自分の考えに素直になっただけなんだけどね。
いきなり変わった私に落胆した母だったけど、
諦めも早かった。
いい子から仕方ない子に降格。
そこでいい子の呪縛から解き放たれたんだよね。
だからね、スーパーやデパートで泣き叫ぶ子供を見るとね、うるさい!と思う一方、いいよ、いいよ、泣いちゃえ!とも思うの。
ちゃんと自分を主張してるわけじゃん。
いや、親はたいへんだよね、そんなの親になってからわかったことだけどね。
お母さん、ご苦労様
水曜日に届いたお花はもう枯れてきた。
やっぱり赤い手の私でした。