引きこもりながらひたすら英語論文とプレゼン資料作りに追われた3ヶ月。
『なんでできないの?』
なんでって…わかってたらとっくにやってるわ…
先生の心無い一言で鬱はMAXになり、大学からの帰り道、いつでも死ねるように首吊用のロープを買ったことを覚えている。
『これでいつでも死ねる…』
その気持ちを糧になぜか試験当日まで耐えてしまった。
試験当日。
最初に英語論文の長文読解。
流石に3ヶ月英語漬けだっただけあり、これは苦もなく問題を解くことができた。
後から聞いた話だが、このときの点数が満点で、院試の英語で満点を取ったのは私が初だそうだ。
これだけは少し嬉しかった。
問題はプレゼン…
各分野の教授、20人くらいいただろうか、を前にプレゼン発表。
ここで事件が起きた。
質疑応答に入ると次々と質問が飛んできた。
だが普通の質問ではない…
専門用語を並べ、日本語なのに何をこちらに問いているのかわからない質問ばかり。
院に入ってやりたいことをプレゼンしたはずなのに…
『この結果はどうなるのか?』
そのような質問ばかりが飛んできた。
ほとんどの質問に答えられず、プレゼンの時間は終わった。
控室に帰り泣きそうになるのを我慢し、最後の面接に挑んだ。
教授が3人。
3:1の面接だった。
そこで言われたことは…
『明らかな準備不足』
それはそうだ。
3ヶ月しか期間がなかったのだから。
ここでもダメ出しをされる。
全てが終わり、一応担当教授に一声かけたほうがいいだろうと思い、研究室へ向かった。
担当教授から言われたことは…
『どうして質問に答えられなかったの?』
どうしてって…
じゃああなた達は未来が見えるんですか?
その言葉をグッと堪え、緊張しちゃって…となんとなくはぐらかしその場を後にした。
帰り道。
私の心にはどんよりと暗い雲が浮かんでいた。
全然心が晴れない。
ダメ出しから始まり、ダメ出しで終わったのだ。
『自分はなんてダメな人間なんだ…』
そう思いながら、帰路についた。
人は自尊心を失うと、何もかもがダメなんだと思えてくる。
次回、結果発表、そして大学院での日々、を書きたいと思います。