双極性障害の薬剤師です

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双極性障害との戦い 家出編①

2021-02-20 18:02:12 | 体験談
とうとう念願の一人暮らしが始まった。

レオパレスなので家具付き。

何も準備するものはない。

最初の1週間は楽しかった。

好きな時間に起きて、好きなことをして、好きなテレビを見て、好きなご飯を作って食べて、好きなときに寝て…

自由ってこんなに素晴らしいんだと実感した。

しかし、こんな日が永遠と続くわけではない。

『お金が尽きたらどうするの?』

『周りの人は昼間働いてるのに、自分だけ遊んでていいの?』

そんな心の声が私の頭を支配していった。

焦りと罪悪感だ。

こう思い始めるともう止まらない。

鬱の方向へどんどん考えは進んでいく。

そしてついに、鬱期に入ってしまった。

ベッドから出られない日が続いた。

ご飯はもしものためにと買っておいたチョコレートを少しずつ食べながらしのいだ。

このとき、とても孤独だった。

また自分の中に『自殺』の2文字が浮かんだ。

母親とは一応連絡はとっていた。

でも心配も迷惑も、かけたくない…

1週間、トイレとベッドの往復の生活が続いた。

『このままでは療養の意味がない…』

勇気を出して母親に連絡をした。

母親はすぐに来てくれて、お粥を作ってくれた。

今まで食べたお粥の中で、1番美味しかった。

母親からこれから具合が悪い日は頼りなさいと言われた。

その後病院へ行き、新しい薬をもらったり、薬を増やしたりしてもらった。

薬を飲むと、少し楽になった。

しかし、焦りと罪悪感はやはり残る。

自分だけ楽に過ごしているんじゃないか…

こんな気持ちはいつ消えるのか…

私の療養生活はスタートしたばかりだ。