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野毛の図書館へ本の返却に行き、帰りに黄金町を通ったら、ちょうどオープニングの
レセプションが始まるところ。
私はもちろんレセプションに招待されてないけど、どうせ路上だ。立ってみていても
文句は言われない。でも、知った顔が幾つもあった。
その中の一人、市役所のK氏が、受付の招待者名簿に、さっさと私の名前を書き込
んでくれた。おかげで図々しく人の間を歩き回り、この町についての話を聞かせて
もらったり、今後の取材をお願いしたり。
なかなかの収穫になった。
林市長の挨拶。向かって左が京急の高架下に造られたガラス張りのスタジオ。
その上に立っているのが市長。向かって右側、集まった人々の背後は大岡川。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/b2/234f193e511a3ddb70bcf223bcce5ac4.jpg)
主賓の挨拶が終わった後、料理が並べられた。モグリの参加者である私は、
もちろん飲み物にも食べ物にも手をつけなかった。そこまで図々しくはないので。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/d8/d45535a27ff77483143217f8d0392ced.jpg)
それにしても、この日は野毛まで往復して、あとはずっと立っていたので疲れ
果てた。
一人で外食することはめったにないのだが、自宅を目の前にして、ふらふらと
そばのイタリア料理店へ。
きのこのスパゲティーとグラスの赤ワインを注文。
食べていると、店のマスターが席にやってきて、スクラップブックをうやうや
しく差し出した。
雑誌の見開きを切り抜いたもの。カラー写真で私が載っている。
場所はどこかのレストラン。おそらく40代はじめの頃のものだ。
マスターは私を喜ばせるつもりでそれを見せてくれたのだろうが、嬉しくなかった。
いつも私は、化粧もせず、パジャマ同然のよれよれ普段着で近辺を歩いている。
このマスターともよく擦れ違う。相手が自分を知ってると思わないから挨拶をした
こともない。向こうも、こちらをじろじろ見たりすることはなかった。
なのにいきなり、よそいきの顔と服装の写真、それもいまとはまるで違う写真
(この頃はメリハリのある顔だった)を突きつけられるとは。
スパゲティーはおいしかったが、気分は沈んだ。
かといって、明日からは近所といえども化粧して、ちゃんとした格好で歩こう……
という気にもならなかった。
見たかないのよ、私。
昔の写真も、いまの写真も。