冬桃ブログ

S村から横浜へ

 S村の朝は霜で覆われている。
 その上を歩くと、ガシガシ音がする。
 

 山を背にした農道にも、深く靄が
立ち込めている。


 しばしそこを留守にして横浜へ。
 富士山が雪をかぶっている。
 ほんの一週間くらいで戻ってくるのだが
その頃には、もっと下まで白いかな。


 翌日の夜は、新横浜の焼肉店「トラジ」で、
親戚のように付き合っていただいている
カメラマンの大森裕之さん一家と食事。
 おしゃれな店の個室で、いっぱい笑いながら、
いっぱいご馳走になった。
 
 初めて食べたユッケ。美味しい!


 もう二十数年前、某航空会社の機内誌の仕事で
マカオへ行った。編集者N子さん、フリーカメラマンの
大森さんともども初顔合わせ。
 無事に取材、撮影を終えた後、もう一、二度
編集者のN子さんとは、同じ機内誌の仕事をした。
 そして二年後くらいだったろうか。
 N子さんから大森さんと結婚します、という嬉しい報告。

 ご縁というのは不思議なもので、長い連載を共にした
スタッフであっても、仕事が終わると疎遠になることが多い。
 仕事で知り合って、その後、個人的な付き合いになる
ということは、私の場合、決して多くはなかった。
 が、このお二人とは例外中の例外になり、一人目の
子供が生まれると、私を赤ちゃんの名付け親にしてくれた。
 二人目が生まれると、またもやその役目をいただいた。
 二人ともほんとに可愛い女の子だった。

 それから二十年余りの年月、毎年のように、雛祭り、
誕生会、クリスマス、大晦日など、子供を中心とした
大森家の行事には、必ず私を交えてくれた。
 おかげで私は、姉妹がお母さんのおなかにいる時から
今日に至るまで、家族のように見守ることができたのだ。

 今年、長女は晴れて社会人に。次女は大学生になった。
 二人とも健康で美しい!
 姉妹は、私が彼女たちの名前に込めた願いどおり
絆の深い関係を築いている。
 バラバラ家族が多いと聞くが、この一家はいつも
明るく、信頼で結びついている。
 家族の縁がまったくなかった私に、天が与えてくれた
大きな贈り物だと、いつも感謝している。
 ほんとうにありがとう!
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