ICUベッドサイド回診は病床数にもよりますが、午前中の2~3時間をかけて行うのが一般的です。
症例毎に話し合われる内容は決まっており、その詳細については別の機会にご紹介するとして今回はICUベッドサイド回診の中でも特に回診の周り方やチームの役割分担について述べたいと思います。
読者のみなさんは、ICU回診は1ベッドから初めて順番通り周ってゆくものであるという錯覚に陥っていないでしょうか?
昔、大学の教授が教科書は1ページ目からではなく、興味のあるところから読み始めるものであるという話をされていて、なるほどと納得したことがありました。
ICU回診の周り方も同様で、必ずしも1ベッドから始める必要はありません。
具合の悪い患者様や緊急処置、急ぎ診療方針を決める必要がある患者様から回診を始めるのが正解です。
また、ICU医師が自分一人だけなど少人数の場合には、ICU病床の稼働をスムーズにするため退室可能な患者様を始めに診察して速やかに一般病棟へ退室させることをお勧めします。
その後は重症例や術直後の症例を優先的に周り、最後にICU退室はまだだが全身状態は比較的安定している症例を周るようにします。
ICUの医師が比較的多くいる場合には、グループ分けをすることをお勧めします。
具体的には、その日の当直医や上級常勤医が重症例や術直後の患者を中心に回診するのに対し、日勤が退室症例を回診すると同時にベッドサイド処置(挿管・抜管・ライン/ドレーン挿入など)を担当します。
更に、別の日勤が後方病棟やRRS、緊急入室を担当することで効率的にICU回診を進めることが可能となります。
ICU回診が終了した後には、ICUチームがいったん全体で集まり、午前の報告をして情報共有をすると共に午後の処置や新入院について業務調整します。
次回は、ICU回診で主に上級医と当直医で回るチームの詳細についてご紹介します。
症例毎に話し合われる内容は決まっており、その詳細については別の機会にご紹介するとして今回はICUベッドサイド回診の中でも特に回診の周り方やチームの役割分担について述べたいと思います。
読者のみなさんは、ICU回診は1ベッドから初めて順番通り周ってゆくものであるという錯覚に陥っていないでしょうか?
昔、大学の教授が教科書は1ページ目からではなく、興味のあるところから読み始めるものであるという話をされていて、なるほどと納得したことがありました。
ICU回診の周り方も同様で、必ずしも1ベッドから始める必要はありません。
具合の悪い患者様や緊急処置、急ぎ診療方針を決める必要がある患者様から回診を始めるのが正解です。
また、ICU医師が自分一人だけなど少人数の場合には、ICU病床の稼働をスムーズにするため退室可能な患者様を始めに診察して速やかに一般病棟へ退室させることをお勧めします。
その後は重症例や術直後の症例を優先的に周り、最後にICU退室はまだだが全身状態は比較的安定している症例を周るようにします。
ICUの医師が比較的多くいる場合には、グループ分けをすることをお勧めします。
具体的には、その日の当直医や上級常勤医が重症例や術直後の患者を中心に回診するのに対し、日勤が退室症例を回診すると同時にベッドサイド処置(挿管・抜管・ライン/ドレーン挿入など)を担当します。
更に、別の日勤が後方病棟やRRS、緊急入室を担当することで効率的にICU回診を進めることが可能となります。
ICU回診が終了した後には、ICUチームがいったん全体で集まり、午前の報告をして情報共有をすると共に午後の処置や新入院について業務調整します。
次回は、ICU回診で主に上級医と当直医で回るチームの詳細についてご紹介します。