自分のことをお年寄りと思ったことはない。
年齢的にはもちろんれきっとしたお年寄り。
新聞の社説に「長く社会に尽くしてくれた。だから敬いたい」などと
歯の浮くような言葉。実感がない。
多くの人は、ただ一生懸命生きてきただけだ。
佐藤愛子さんじゃないけど「何がめでたい」「何が敬いたい」だと思う。
ただ、日々できないことが多くなるのは、かなしいことだ。
しかし、今までどおり、出来る限り自分のことは自分でして生きていくしかない。
ただ、弱者や助けを必要としている人には、やさしくありたい。
当たり前のことである。
ただ、ときどき思うことがある。
死後の世界があるのかどうか知らないが、魂は、他人様のお世話にならなくとも
肉体から抜けてどこかに行ってしまう。
抜け殻になった肉体だけは取り残され、誰かに処理をお願いしなければならないことだ。