緊急事態宣言の解除は難しそうだ。
期待のワクチン接種であるが、実際に確保できる見通しがあるのかスッキリしない。
ファイザーやモデルナについて「契約する」とある。
「契約する」と「契約した」では大違いである。
また、契約しても実際に計画通り供給されるかどうかはわからない。
現に、今、英国とEU間でアストラゼネカのワクチンの供給を巡って激しい対立を生じている。
アストラゼネカが英国を優先することにしたためだ。
更に、アストラゼネカのワクチンについて、ドイツは65歳以上の高齢者には使用しない考えをまとめた。
高齢者に対する効果について十分なデータが得られていないためという。
日本の65歳以上の高齢者は3600万人である。
英国では高齢者について問題ないとしてアストロゼネカのワクチンを使用しているという。
有効性について問題提起があった以上、アストロゼネカ9000万回分国内で生産できる、大丈夫では済まされない。
日本だけは奇跡が起こる。
ワクチン接種なしでコロナを克服できるとでも考えているのだろうか。
真剣さは全く感じられない。
担当大臣を決めたからOKなどという安易な発想ではすまない。
コロナ対策について首相から感じられるのは、GoToキャンペーンをしたい、する、という決意だけである。
これでは、緊急事態宣言を、何度も繰り返すことになる。
その都度、経済、国家財政、国民の生命健康に対する被害・損失は拡大・拡張するだけである。
英・EU間でのワクチンの奪い合いをみると、羨ましくなる。