有楽町界隈を歩いていて、超有名なテレビ局のインタビュアーに呼び止められた。
何か質問があるという。
いつもならお断りであるが、今日はややハイだったのであろう。
「まー、いいか」
若干の前置きがあって、いよいよ本番となる。
「忘れられない体験は?」
虚を突かれた感じで怯んでしまった。
体験といっても仕事の体験もあれば私生活の体験もある。
いい思い出として忘れられない体験もあれば、忘れたいが忘れられない体験もある。
あまりにも漠然としていて、咄嗟には浮かんでこない。
ということでお断りすることにした。
申し訳ないと思う必要もないが、期待に応えられなかったということで申し訳ないと思った。
その後、どなたかがお答えになったものと思うが、ご苦労様と申し上げたい。
多くの通行人の中からなぜ私が?という疑問はある。
赤と黒がステキだから、という。
これはお世辞と受け止めるべき。
よく考えてみれば、確かに赤と黒。
鮮やかな赤のブラウスのような薄手のニット、そして黒(といってもやや茶味を帯びている)の皮
ジャンといいたいところだが、皮コート(やや短め)、そして黒のパンツ(といっても
やや手の込んだもの)、目立つかもしれない。
コートはトルコ旅行の際、リバーシブル仕立てになっているのが気に入り、少々
お高めだが思い切って買ったもの。日本製とは違った雰囲気がある。
忘れられない体験の記念として写真に残す必要があると咄嗟に判断、自撮りをした。
フィルターをかけておとなしくした。フィルターなしは小さな写真とした。
楽しい、いい思い出となった。