私が働いているグループホームで、1年前、故郷の徳島の鳴門市に住んでいた、80歳の女性が転倒して、骨を折り歩けなくなって息子のいる、近くのグループホームに来られた。
その方は、徳島では代々医者の家に生まれ、その地域では、名家の家にうまれたようだ。
嫁いだ先は、25代目といっていた。
御主人がいたときは、家を3件持っていたようで、財産家だったらしい。
息子さんは歯医者さんで横須賀で歯医者をしていた。
今年の正月に突然亡くなり、たよりにしていた人に先立たれた。
リウマチで、手の不自由があるのと、骨折で歩けないのですが、座布団を下に引いて、移動されている。
今日は、新聞紙を折って、ゴミ袋を作っていた。
手の関節が硬くて、今までは、指を動かすことができなかったのが、今は指を伸ばすことができるようになる。
毎日の献立もエンピツで書いている。
息子さんがなくなってから、お嫁さんとの関係がうまくいかず、大切な生命保険をうけとる為に、介護タクシーに乗って市役所に行きたい、郵便局にいきたいと願っている。
印鑑証明書と戸籍抄本と、鳴門にある、銀行の印鑑が早く見つかり、一日も早く、生命保険を受け取れる手順がととのうよう祈っている。