百田尚樹氏の沖縄県の地方新聞2紙に関する発言が物議をよんでいる。
一部の方がかねてより問題視していた地方紙の論調、とりわけ沖縄2紙の実態を広く明らかにした効果はあったと思う。
私は昨年(2014年)7月初め沖縄県竹富島を訪れ、名物の水牛車にゆられながら地元青年の
観光案内を聞いていた。島の自然や歴史、三線が語られたあと彼は
「この美しい島をずっと守っていきたい。ところが昨日安倍内閣は、集団的自衛権容認の閣議決定したことは誠に残念です」と。
私の観光気分は吹っ飛び、早速石垣島のコンビニ店に飛び込むと、そこにはスポーツ紙以外に
全国紙は日経のみ、他はかの「沖縄タイムス」と「琉球日報」がおかれていた。二紙買い求め目を通すと
理性を逸脱したかのような、安倍批判や基地反対の内容ばかりである。
竹富町は教科書採択問題でも話題になった町である。 日本地図を眺めると辺境の地である。
インターネットが普及し多様な情報が入手できるようになったとはいえ、多くの人の情報源は新聞とテレビであろう。
地方紙は地域のコミニティーの重要なツールである。沖縄地元紙の編集者はもっと視野を広くもち、
偏らない報道そして今回の百田氏の発言にも心を傾ける心の余裕を持って地域マスコミの文化の向上に取り
組んでもらいたい。