陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

よく笑い、よく動く門には福きたる

2019-06-15 | 自然・暮らし・天候・行事

まだ本日のひときわ激しい雨が降る前のこと。
今朝がた、ひさびさに半時間ほど歩きました。
以前はよく出かけていたスポーツ公園なのですが、きょうは屋内施設で大会があるようで早朝から賑わっていました。私も学生時代、すくなからず運動部に所属していましたが、人生やり直せるならもっと体育会系なポジティブメンタルでいたかったですね。最近、草刈り作業をしたら足腰の痛みを実感したので、鍛えないといけないと思いなおしたわけです。

今月は、といいますか、昨年末から憂慮すべき事態が山積みで。
一部の契約不履行があったり、契約したのだけれど不安点がでてきたりで、各所に相談をしていました。

私は業務上、心強い専門家がいますので、かなり助かっています。
まだまだ要領を得ないことも多いですが、これまでの経験上、疑問点をあきらかにしてなるべく簡潔に質問できるよう、心がけています。最初は右も左もわからない状態で、大変でした。士業の資格を取得して、ある程度、法律や税務申告に慣れたことや、関連する勤務先に職を得られた経験が多少は生きているのかもしれません。しかし、本質的には、自分の実力以上に周囲に助けていただていることが多いです。いい知恵を借りるための、こちらの心構えというものを整えておかないといけないのは、身に染みて学んだことであります。

数年来、調整をつづけていた行政側との折り合いがやっとつきそうです。
この件はまったく当方に過失がないものであり、むしろ契約先からのとばっちりであって、前任者とのあいだで話し合いをつけていたところ、後任の自治体職員に振り出しに戻されて停滞していました。それが解決に向かいそうなのです。私としては、ひさびさに枕を高くして眠れたというものです。

スポーツ選手や経営者さんの自叙伝を読むと、傍から見ればスランプなのに、それをバネにして立ち直ったという話がよくあります。あの事態を考えるだけで、その現場を眺めるだけで憂うつな毎日でしたが、それをいかにプラスに変えるかを考え、主張してきました。それが奏功したのか、まだ実を結んではいないものの、光明がみえたようです。

今月に入り、いくつかの交渉がありましたが、それに臨むにあたって、神社に詣で、お墓参りをして、気分が沈むようなネット上のニュースにはあまり触れないようにしました。私はブログを書きたがる時は感情優位で右脳が活発化し、連想してよけいなことをかなり考えてしまいます。神経が異常に過敏になってしまうのかもしれません。一般的には右脳のほうが創発的だとされていますが、冷静にものごとに対処するにあたっては論理的思考力をつかさどる左脳優位であったほうがいいのです。この切り替えにかなり時間がかかるようです。

とくに本日のような曇天模様は落ち込みやすいので、早起きしたのをさいわい、からだを動かして、やるべきことをさっさと片付けてしまいました。

このたびの難事に挑む前に、私は自分がメンターとしている恩師でもあり、芸術家でもある方に電話を入れました。この先生は私が高校時代の不登校時にお世話になったのですが、この先生に会ったり、話したりするときは、なぜか運気が上向くことが多いのです。この先生とは仕事の話題は出ないですし、利害関係はないので、忌憚なく話すことができます。私を子どもの頃から知っていて理解がある、なんとも得難い知遇ではあります。定年退職後に海外の展示会に参加されているようで、外国の地を踏んだことのない私には、その話はとても新鮮でした。私自身が行ける範囲は少ないですが、誰かの豊かな目を通しては、ひじょうに広く遠くまで知ることができるのです。自分が悩んでいることが、とても小さなことに思えました。思い切って飛べば乗り越えられるはずの、低い跳び箱を前にして怖気づいていたのかもしれないです。もちろんネット上でも本でもさまざま知識は得られるのですが、知り合いの愛情ある肉声がのった情報の良さというものは、それに代わるものではありません。

業務上の相談先や地元の自治体職員さんをふくめ、手あたり次第に電話をかけたことで、ソクラテスの産婆術ではないですが、自分の中に眠っていた答えをうまく引き出すことができたように感じます。私自身が感情任せに一方的にまくしたてたりすることの弊害に気づいてきたからかもしれないです。

そういえば、つい先日、テレビでものまね芸人のコロッケ氏の出前授業を見ました。
有名玩具メーカーの開発部署向けのセミナーだったのですが、ときどき笑いをとりながら、プレゼンテーションについて講義するもの。ハウツーとしてはありきたりだったのですが、氏の芸当に対する工夫がなかなかおもしろいものでした。私は以前、芸人さんは人いじりをするので大嫌いだったのですが、トーク番組なども対話術として参考になることは多いですよね。とくに表情で読ませるのがうまい。お笑いコンビの男性が有名女優と電撃結婚したことが話題になりましたけど、あの話しぶりもたしかに好感度が高いですね。相方と仲違いしていてコンビ解消かと噂されていましたが、その相方さんが仲を取り持ってくれたとのことで、ほんとうに人の縁はいっときの失態だけではわからないものです。

事件などが報道されると、どうしてもこちらも不愉快、不機嫌になってしまいがちです。
その加害者と同じ属性をもったひとを攻撃したり。精神衛生上、あまりよろしくはありません。体力が落ちると、取り掛かるべきことにすぐ着手できなくなります。私の家族はわりあいすぐ行動する派なのですが、私だけが慎重派で深く考えすぎてなにも手につかないことが多いのです。そのあたりは見習うようにしています。競技ではなくとも、瞬発力を高めておくのは大事なのかもしれないですね。




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