あと残り二話なんですけれど、最終回のあとに、つづきは劇場版で!と告知されそうなくらいのボリューム。いったいどうなっちゃうんでしょうね。
アニメ「輪るピングドラム」第二十二話のサブタイは「美しい棺」。少女革命ウテナの終盤を思い起こすようなタイトルです。
高倉家を訪れたダブルHの二人組。
西部警察で渡瀬恒彦とかがしてたようなグラサン掛けての変装で。言づてを受けたのは、苹果ちゃんなのですが、彼女もすっかりひと皮むけたものですね。晶馬はしょんぼりモードなのですが、今回、ゆいいつの微笑ましい一場面。
ついに作戦を決行することになる冠葉。
彼が悪事に手を染めるのは、ドクター眞悧にけしかけられて陽毱を救うためらしいのですが。いまの医学がどう手を尽くしても救えない末期の病人を、救う手だてがなぜテロなのかがよくわかりません。陽毱がいなくなるのを知って、自暴自棄に走ったとしか。両親ふくむ亡きテロリストの呪いにかけられたのか。
今回の主軸にあるのは、兄とふたりの妹のお話。
陽毱は冠葉をひきとめるためにアジトに身を寄せたはずなのですが、けっきょく、計画を阻止することはできていない。自分を生きながらえさせるために冠葉があたえてくれた命をかえそうとするのですが、その結果…ああああああ(涙)。
いっぽう、警察の動きを察知して冠葉の足をとめようとする真砂子。
しかし、爆破テロを起こして地下道に逃れたふたりは、機動隊に包囲されます。真砂子の説得むなしく覚悟をきめた冠葉。銃撃を受けるふたり。真砂子をかばって冠葉が銃弾に倒れてしまいます。瀕死の兄を逃すために、真砂子が囮になることに。背景が白地のあの旧OPのシーンはここだったわけですね。背中で語る姉さん、かっこいい。どうか生存していただきたい。
冠葉は真砂子とマリオを家に戻すために、高倉家がわに残ったのですが、本心は陽毱の側にいたかったんでしょうね。真砂子の冠葉に対する愛情は、父性の埋め合わせのように思えなくないけれど。
にしても、この夏芽の兄妹が別れたときにはすでに高倉たちは地下鉄テロを起こしていたわけで、どうやって、余所の子を養子にしたんだろうかとか、気になります。戸籍もなかったのかもしれないけど。
真砂子は父親のしでかしたことに対しては冷静に眺めることができているので、まだしも、理性の持ち主といえます。前半で黒髪の女の子の記憶を消したのも、やはり、冠葉の身を案じてなんでしょうね。
ラーメン屋でゆりと多蕗を襲ったのは、まさか、まさかの、あの人物(吃驚!)
ここ笑うとこですか? 仮にも国民的人気を誇るアニメの主役声優だったのに、このつかいかた、まちがってないか。そして、池田理代子に訴えられてもおかしくないキャラ造形(爆)。なにが恋と罪のバロックやねん。腹を刺されたものの、命に別状はなかった多蕗くんは、ゆりさんと幸せに暮らすのでしょうか。
ゆりが奪っていた運命日記の半分は、苹果ちゃんの元へ。
ということは、もはや、桃果のこともあきらめたわけですよね。もう半分は真砂子が持っているはずなので、苹果ちゃんもしくは誰かが、身を犠牲にして運命を乗り換えてしまう、という単純な解決に持っていくとは思われないのですが…。
幾原監督は、登場人物が初回とは別の顔をもつように設計していると語ったらしいですが、陽毱以外の女性三人はほんとにがらりと印象が変わりましたね。序盤、ストーカーすぎてどうしようかと思いましたけど。陽毱ちゃんは女王様が依然として大人しいのが気になります。
そして最後の気がかりポイントは、Cパートのおこさま晶馬くん。
箱の中に囚われた彼はいったい何を意味するのでしょうかね。ここにきて、また謎がひとつ落とされましたが、またしてもフェイクなのか。ペンギン四体が合体して超巨大ペンギンになるとかでも驚かないぞー(ないない)
【アニメ「輪るピングドラム」 レヴュー一覧】
アニメ「輪るピングドラム」第二十二話のサブタイは「美しい棺」。少女革命ウテナの終盤を思い起こすようなタイトルです。
高倉家を訪れたダブルHの二人組。
西部警察で渡瀬恒彦とかがしてたようなグラサン掛けての変装で。言づてを受けたのは、苹果ちゃんなのですが、彼女もすっかりひと皮むけたものですね。晶馬はしょんぼりモードなのですが、今回、ゆいいつの微笑ましい一場面。
ついに作戦を決行することになる冠葉。
彼が悪事に手を染めるのは、ドクター眞悧にけしかけられて陽毱を救うためらしいのですが。いまの医学がどう手を尽くしても救えない末期の病人を、救う手だてがなぜテロなのかがよくわかりません。陽毱がいなくなるのを知って、自暴自棄に走ったとしか。両親ふくむ亡きテロリストの呪いにかけられたのか。
今回の主軸にあるのは、兄とふたりの妹のお話。
陽毱は冠葉をひきとめるためにアジトに身を寄せたはずなのですが、けっきょく、計画を阻止することはできていない。自分を生きながらえさせるために冠葉があたえてくれた命をかえそうとするのですが、その結果…ああああああ(涙)。
いっぽう、警察の動きを察知して冠葉の足をとめようとする真砂子。
しかし、爆破テロを起こして地下道に逃れたふたりは、機動隊に包囲されます。真砂子の説得むなしく覚悟をきめた冠葉。銃撃を受けるふたり。真砂子をかばって冠葉が銃弾に倒れてしまいます。瀕死の兄を逃すために、真砂子が囮になることに。背景が白地のあの旧OPのシーンはここだったわけですね。背中で語る姉さん、かっこいい。どうか生存していただきたい。
冠葉は真砂子とマリオを家に戻すために、高倉家がわに残ったのですが、本心は陽毱の側にいたかったんでしょうね。真砂子の冠葉に対する愛情は、父性の埋め合わせのように思えなくないけれど。
にしても、この夏芽の兄妹が別れたときにはすでに高倉たちは地下鉄テロを起こしていたわけで、どうやって、余所の子を養子にしたんだろうかとか、気になります。戸籍もなかったのかもしれないけど。
真砂子は父親のしでかしたことに対しては冷静に眺めることができているので、まだしも、理性の持ち主といえます。前半で黒髪の女の子の記憶を消したのも、やはり、冠葉の身を案じてなんでしょうね。
ラーメン屋でゆりと多蕗を襲ったのは、まさか、まさかの、あの人物(吃驚!)
ここ笑うとこですか? 仮にも国民的人気を誇るアニメの主役声優だったのに、このつかいかた、まちがってないか。そして、池田理代子に訴えられてもおかしくないキャラ造形(爆)。なにが恋と罪のバロックやねん。腹を刺されたものの、命に別状はなかった多蕗くんは、ゆりさんと幸せに暮らすのでしょうか。
ゆりが奪っていた運命日記の半分は、苹果ちゃんの元へ。
ということは、もはや、桃果のこともあきらめたわけですよね。もう半分は真砂子が持っているはずなので、苹果ちゃんもしくは誰かが、身を犠牲にして運命を乗り換えてしまう、という単純な解決に持っていくとは思われないのですが…。
幾原監督は、登場人物が初回とは別の顔をもつように設計していると語ったらしいですが、陽毱以外の女性三人はほんとにがらりと印象が変わりましたね。序盤、ストーカーすぎてどうしようかと思いましたけど。陽毱ちゃんは女王様が依然として大人しいのが気になります。
そして最後の気がかりポイントは、Cパートのおこさま晶馬くん。
箱の中に囚われた彼はいったい何を意味するのでしょうかね。ここにきて、また謎がひとつ落とされましたが、またしてもフェイクなのか。ペンギン四体が合体して超巨大ペンギンになるとかでも驚かないぞー(ないない)
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