陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

姫宮さんにまいる

2020-08-17 | 感想・二次創作──神無月の巫女・京四郎と永遠の空・姫神の巫女
アニメ神無月の巫女公式サイトより)
誤解しそうなタイトルですが
千歌音ちゃんにメロメロな
姫子のお話ではありません!
あしからず(笑)




最近は自治体が町おこしと称してアニメを利用するケースが目立っています。
地元の名産品のパッケージを有名イラストレーターやアニメーターが描いたり。ご当地キャラをデザインしてみたり。私が子どもの頃からは信じられない話です。まあ、それまでアングラ文化だったのが、下手に海外受けが良いものだから、お役所が利権にしだしたとも言えなくもない。





アニメ作中の舞台がしばしば聖地巡礼として、濃厚なファン向けの観光地になります。

ところで、このアニメの聖地としたら、どこになるでしょうか?
思いつくのは、やはり出雲大社。縁結びの神様、出雲系神社の総本山。国生みの神がおわす、由緒正しき聖地。アニメ最終回に登場する月の社への壮大な階段は、見るからに出雲大社がモデルっぽい。

しかし、アニメHPによれば。
学園がある天火明村のロケーションに選んだのは、関東の田舎だったはず。合掌造りのかなり国指定重要文化財っぽい家屋が並ぶのどかな風景、はたしてどこがモデルなのでしょうかね。

ちなみに、姫宮邸の外観は、おそらくモデルがあると思われます。
明治大正時代の建物あたりなんじゃないでしょうかね。乙橘学園の建物もイチからデザインしたのではなくて、ベースとなる実在の建物がありそうな気がします。どっかの私立の校舎とかで。

さて、今回の本題。
2018年の神無月の巫女アマゾンプライム放映時から、なんとなくSNS中心に再燃したかのあるこの作品。当時は声優さんもおもしろいツイートをしたりして。




はい、ひめちか廃人の皆さん。このワンショット、覚えていますか?
川澄さん&下屋さん、いい演出です。百合営業で事務所にやらされたのか、自発的なのかわかりませんが。Fateシリーズでしばしば共演されるこのお二方、ほかの作品でも共演はあるものの、「こういったカタチ」で一緒にカメラに収まるのは珍しいのかも。このお写真、横の階段で撮影していますが、おそらく上背のある下屋さんが調整して、ほんとうに姫子と千歌音っぽく演出しているのが心憎い! 当時、Fateシリーズの劇場版広報のために、セイバーや間桐桜をイメージしたカラーの服装をしていたお二方です。この劇場版はかなりヒットしたらしく話題になりました。





で。この社っぽい場所をこのたび訪れてみました。訪問したのは2020年7月初旬。
この社は「姫宮さん」と言い、地元の商店主たちが町おこしのために企画したイベント「街アソビ」会場の近くにあります。そういえば、今年はコロナで中止に追いこまれましたし、そもそも「鬼滅の刃」でぶいぶい言わせた気鋭のアニメ制作会社さんが…ゲフンゲフン!





この「姫宮さん」は縁結び、出産祈願の石が御神体として祀られているだけの、ほんの小さな祠。徳島眉山天神社(公式サイトはコチラ)の一角にあるだけの、実に簡素なスペースです。看板がなけりゃ、誰も気づかないっていう。出産・恋結びといかにも女子が好きそうなオーラ満載ですが、いちおう、学問の神様・菅原道真も祀っているそうです。北野天満宮に比べたら、ちょっとオーラが…。受験生に人気なのかな?





じつは、この場所、これだけアニメで有名になる前に(以前から知られていたのか?)、プライベートな事情で訪れたことはありました。
私にとっては縁結びにならなかったのかも。しかし、縁が恋愛だけとは限らない訳でして。この当日、近くの金融機関の本店営業部にて営業部長さんとの面会がありまして、立ち寄ったわけです。そのお話はのちほど反故になってしまいましたが、そののち、仕事上でまたとない良縁を戴くことができました。





こちらはすぐ横にある、ご神体らしき夫婦岩。日本家屋の庭にある石の造形といった感じですね。
古いものなんでしょうか。ご本尊のほうは秘蹟扱いされていますが、要するにカタチがアレなんですね。ハラスメントに抵触しそうなので、察してください(爆)





付喪神(つくもがみ)と称しまして、生活道具を祀る風習はかねてからありました。
筆塚は使い古しの筆を納めた祠で、地域の文化振興者だった寺子屋の師匠をたてたものであったという。そういえば、瀬戸内寂聴おばさんがPRしていていたような。針塚は針供養でおなじみですね。女性の裁縫仕事をふくむ家事作業への感謝をこめたものですが、最近は既製品の服を買うことが多くなりましたから。
しかし、背景のソテツが神々しさを台無しにしていると思うのは、私だけでしょうか。南国みたい。


私はあまりあちこちの観光地化したパワースポットは出かけません。
出雲大社もそうですが、伊勢神宮も行ったことなし。お寺は建物にデザイン性があり、仏像などの美術品も豊富なので好きでした。が、神道にはからきし興味がありませんでした。なお、我が家は代々春日神社の氏子なので、地方社にはときおり参拝してはいます。





出雲大社は2012年大掛かりな遷宮が行われ、話題となりました。60年に一度とか、なんとか。
原作者先生も、どうやらお出かけされたご様子。けっきょく、そのときの取材は、姫神の巫女ではなく、なにかに活かされたのでしょうか。いや、それとも、これからか…。往年のファンによる聖地巡礼レヴューもありましたね。

ところで、大神くん搭乗のロボットのミニチュアプラモがつくられるぐらいなのだから。
誰か、乙橘学園やら、姫宮邸やら、薔薇の園やら、月の社やらのジオラマつくってくださらないのかしら。昔、こういう風景もののプラモがあって、熱中したんですよねえ。建設会社創業者の血が流れているものだから、わくわくします。



今年はめでたくも、ひめちか転生16周年! 記念すべき年に漫画「姫神の巫女」もスタート。
神無月の巫女ブームも再燃し、SNSでも話題になっています。世相はやや暗いですが、明るく楽しく生きていましょう!


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「神無月の巫女」と「京四郎と永遠の空」に関するレビュー記事の入口です。媒体ごとにジャンル分けしています。妄言多し。







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