陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

二次創作における#(ハッシュタグ)の使い道は悩みどころ

2020-08-11 | 二次創作論・オタクの位相

私は現在ブログのみで二次創作を発表しています。
今もツイッターのアカウントは残していますが、情報収集用で交流や広報はしていません。二次創作物がうっかり公式の目に近づくとマズいこともありますよね。いくら版権者が寛容な素振りを見せましても、調子に乗ってファンのうかつな言動が思わぬ波紋を呼ぶことはあります。何度も書いていますが、SNSは公式情報やネットの海で埋もれがちな感想や二次創作物を発掘するのにとても便利なツールではあります。自ジャンルが過疎化しているとなおさら、その良さを実感しますよね。

ところで。
他のブログサービスの今はよくわかりませんが、gooブログは#(ハッシュタグ)やいいね!押しのシステムが数年前から標準装備されました。このため、今ではブログで長文をしたためつつも、ツイッターのような恩恵を享受できるという、いいトコどりな楽しみができつつあります。ツイッターと違ってブロックはできないですが、いいね!押しをしなくても足跡が残ります。

このgooブログの#(ハッシュタグ)は、以前は固定されたカテゴリーから選択する決まりでした。
ところが、ありがたいことに、近年の改良の結果、個別に自由なフレーズ登録が可能に。そのため、マイナーな原作ジャンル名や、二次創作であることも明記しやすくなりました。これはとても助かります。

しかし、ここで迷うのがハッシュタグはどこまでつければいいのか、という問題。
ハッシュタグは多ければ多いほど、倍数的な検索効果を誇るのでうっかり盛りがちに。ツイッターでは、ハッシュタグがあまりに多いと、ワンツイートの字数制限上本文が削られ、読みづらくて嫌われやすいとされます。つぶやきの絵文字が多いのも目が滑ってしまうので同じなのですが、感情をひとマスの絵で表すのはLINEのスタンプと同じで定型化されたコミュニケーションですし。ちなみに、私はツイッター愛用時代は記事の短縮URLが取得できないときがあって、ブログの広報でつぶやくと見苦しかったです。2010年あたり当時は文字数制限も少なかった覚えが。

この点、ブログの#(ハッシュタグ)はピクシブと同じく、本文やイラストそのものを侵食することはない。便利といえば便利。gooブログでは定期的なお題でもハッシュタグで出題されていますので、注目を集めやすくはあります。

このハッシュタグの利点は、日本語でなくともOKなことですね。
ツイッターでは、海外向けに英字タイトルにすることも可能。とくにマイナージャンルで海外の愛好者が多い作品、とりわけイラストは有効かもしれません。ハッシュタグで注目を引いても、記事を開けばあらがっかり!という、過剰包装効果めいた地獄感を与えるにはちょうどいいかもしれません(暗黒笑)。

ところで、私がひそかに利用したいのが、このオリジナルのハッシュタグ。
拙ブログでは長文と化したシリーズものが多く、いちいち目次ページを設けています。しかし、本文記事をアップしたのちに、わざわざこの目次記事にリストを載せていくのがめんどうくさい。二次創作のみならず、ほかのシリーズ記事でもそうなのですが。目次にした記事の日付を忘れてしまうので、編集画面で探すのが一苦労。ネットの接続が悪ければかなり時間がかかるので苛つきます。いっそのこと、シリーズタイトルをハッシュタグにしてしまえば、いいのでは…。

そう思いましたが、これにはネックもあります。
ハッシュタグをつけると、そのハッシュタグのみを集めたgooブログ内のページに飛びます。ここはあくまでも共有地なので、個人の記事や創作物にかかわるそれだけのタグ付けをしていいのか、という迷いがあります。さらには、オリジナリティだと思っていたタイトルを知らずに、あるいは故意に誰かが同じ名義のハッシュタグで投稿してしまう場合があります。またハッシュタグのみを集めた共有ページはタイル形式で、最新のものがトップに来るので、初めの記事から順繰りに読ませたいシリーズには向いていません。キャラ名やカップル表記のハッシュタグもあるけれど、拙作はカップル小説とは限らず、そのキャラが主人公株かというとそうでもない話もあり、できないんですよね。ホラーとかコメディとかその辺の地雷表記もすべきなんですが、不案内と思いつつやってないですね。

要するに、レビューや二次創作物におけるヲタク記事のハッシュタグ活用は、いわばかつてのトラックバックみたいなものですね。
ツイッターやピクシブが現れてから、ブログはかつての個人サイトと同じく衰退すると予測されていました。しかし、ブログとてまだまだ健在。

ブログはさらに、トップページで概要のみ表記にすれば、うっかり二次創作が嫌いなひともお断りすることもできます。私のように、二次創作以外の記事も書いている人のためにあるようなシステムですね。なおかつ、一般の時事問題などに挟んで、二次創作はおろか原作ジャンルに興味をもたせる記事で誘導できたりもするかもしれません。実際は、読者さんが読み分けしていると思われますが。

私がgooブログをはじめたのは初心者でも使いやすいことと、好きな作品の先行ファンブロガーがいたからこそなのですが、つくづくこのブログを選んでよかったと思っています。
サービス閉鎖するためにやむなくサイトやブログを移転や中止せねばならないこともなく、これまでの膨大な在庫をピクシブなどへ引っ越さざるを得ないこともないのは、ありがたいですね。ただ、今後はどうなるかはわかりかねますが。

このgooブログが存続できるのは母体がNTT系列だからというのもあるでしょうし、メガヒットの記事を書かれる一般の健全なる(笑)gooブロガーの皆さん総勢が日がな愉快な記事を更新して、サービスを支えているからではないでしょうか。私のような場末の二次創作者もその恩恵に預かっています。gooのみならず、他のブログサービスにも言えますけども。



【二次創作者、この厄介なディレッタント(まとめ)】
趣味で二次創作をしている人間が書いた、よしなしごとの目次頁です。
二次創作には旨みもあれば、毒もあるのですね…。


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