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陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

映画のなかで、女性たちは

2010-03-08 | 映画──社会派・青春・恋愛
本日は第82回アカデミー賞の授賞式の話題が沸騰。
注目の作品賞は3D映画として大ヒット中の「アバター」か、イラク戦争の爆発物処理班の米兵を描いた「ハート・ロッカー」かで揺れましたが、後者に軍配。監督のキャスリン・ビグロー監督は、なんとジェームズ・キャメロン監督の元妻!
全世界が注目する夫婦でのオスカー争いは、妻が六冠達成で圧勝。

しかも、今日、三月八日は国際婦人デー、だそうです。
それにちなんで、レヴュー済みのなかから際だったヒロイン(?)が登場する映画を選んでみました。かならずしも、好意的な女性ばかりとは限りませんが。


「哀愁」
ヴィヴィアン・リー主演。戦争で別れた男を待つ踊り子のかなしみを描いたメロドラマ。

「アンナ─まなざしの向こうに─」
夫を失って自堕落な母親と幼い弟を支えながら、健気に生きる少女。ラストで本当の父親に巡り会う。

「エデンより彼方に」
1950年代風メロドラマ。ブルジョワジー家庭の専業主婦が直面する、いまだ根強い黒人差別と、同性愛への偏見。米国がけっして自由と平等の国ではなく、閉鎖的なコミュニティと差別意識の存在する国であることを認識させてくれます。

「おかえりなさい、リリアン」
六〇年を奪われた老女、個性をだめにされた中年女性。ふたりの女が、逃避行と同居生活でほんらいの自分に目覚める、ジェンダーフリーのドラマ。

「カーサ・エスペランサ~赤ちゃんたちの家~」
親なしの赤ん坊を養子にむかえようとする六人の女性を描いた、反面教師のドラマ

「カラーパープル」
スピルバーグ監督の意欲作。黒人社会の虐げられた女たちの愛と友情と闘いを描く大河ドラマ

「コンタクト」
地球外知的生命体との接触に執念を燃やす女性科学者をジョディ・フォスターが熱演した感動作。

「ザ・インターネット」
ネットで管理された社会。個人情報を奪われた女性エンジニアが、孤独な闘いを挑む。

「サウンド・オブ・ミュージック」
ブロードウェイの大ヒットミュージカル。愛を知らない一家の家庭教師となった天衣無縫な女性のおこす奇跡。

「ステラ」
見た目はやさぐれてますが、これでもアメリカの賢夫人。女手一つで娘を育て上げた肝っ玉母さんに拍手。

「ストレンジャー」
見知らぬ相手に襲われるシングル女性の恐怖。ヒッチコックの「サイコ」に結末が近いかも。

「セレブリティ」
ウディ・アレンの描く女性は、どうしてこうもしたたかで醜いのか(苦笑)

「ダンサー・イン・ザ・ダーク」
弱視の女性が子どもを想うがゆえに、無実の罪に追いこまれてしまう。悲しいミュージカル風のサスペンス。

「チャーリーズエンジェル フルスロットル」
天下無敵の女性トリオ。華麗に任務遂行。大ヒットスーパーガールアクション三作目。

「天使にラブ・ソングを…」
破天荒な黒人女性シンガーが、修道女で潜伏中。

「トゥームレイダー」
アンジェリーナ・ジョリー主演。古代遺品をめぐる女発掘人の新感覚アクション・アドベンチャー。

「ひまわり」
気丈そうだが脆い女性を演じた、ソフィア・ローレン。忘れえぬ面影を抱いて。戦争に引き裂かれた夫婦の悲しい愛の遍路。

「バグダッド・カフェ」
砂漠に降り立った恰幅のいい淑女、さびれたカフェをオアシスに変える。

「プラダを着た悪魔」
派手な業界に生きるのもタイヘンなんですね。カリスマ女性編集長に仕える新人アシスタントの奮闘。

「ぼくのバラ色の人生」
「女の子」になりたかった男の子。彼の願いがさまざまな波紋を呼ぶ。

「ボーン・コレクター」
アンジェリーナ・ジョリーが残忍な連続殺人に立ち向かう勇気ある女性警察官を好演。

「マーサの幸せレシピ」
幼い姪を引き取ることになった、天才女性シェフ。仕事ひと筋だった彼女が、母性に目覚めて。

「道」
横暴な大道芸人に挺身する、やさしい女性ピエロを描いたフェデリコ・フェリーニの名作。バンクーバー五輪フィギュアスケート男子銅メダリスト高橋大輔選手のプログラム曲。

「ミュージック・オブ・ハート」
女性音楽教師、スラム街の子どもたちに音楽を教える。実話にもとづいた感動のストーリー。

「めぐりあう時間たち」
ヴァージニア・ウルフの著作を軸に絡み合う三人の女の数奇な運命。

「ルームメイト2」
女性のうるわしい友情も度を越すと恐いことに…。

「ローマの休日」
やっぱり、オードリー・ヘプバーンはこれですね。世間知らずなお姫さまのお忍び歩き、お付きは新聞記者。

「亀は意外と速く泳ぐ」
平凡な主婦の非日常を描いた不条理コメディ。オチがイマイチだが、笑える。

「櫻の園」
吉田秋生の漫画が原作。演劇部の女子高生の友情をさわやかに描く。

「下妻物語」
ロリータガールとヤンキー娘が出会ったら。格差コンビのふしぎな友情を描く爆笑コメディ。

「序の舞」
上村松園をモデルにした、一筆一画に情熱を燃やす女流画家と、母子の葛藤。

「時をかける少女」(アニメ)
2009年作の「サマーウォーズ」製作陣が贈る、「時かけ」リメイク。

「フラガール」
エネルギー革命で落ちぶれた炭坑街、少女たちはフラダンスに生き残りをかける。

「魔女の宅急便」
スタジオジプリアニメ映画の傑作。「落ち込んだりもしたけれど、私は元気です」

「夕凪の街 桜の国」
原爆に遭った女性は、百年先まで戦争が終わらない。そんな事実を教えてくれる。



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