映画「ゴーストシップ」

最近は週末に映画やアニメを楽しむようになった管理人です。
先週の日テレ系の金曜洋画劇場は、「エイリアンVSプレデター」でホラーなので避けました（笑）
今回は豪華客船が舞台なので「タイタニック」みたいな悲劇か、もしくは「ザ・グリード」みたいなパニックものかを期待していましたら、おもいっきりホラーでした（汗）
ただ、ラストは視聴者を裏切る展開で、それなりにおもしろかったです。ただし、筋書きはいたって単調なうえ、冒頭がけっこう衝撃的なので、二度と観たくはないですが（微苦笑）

以下、微妙にネタバレあり。

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海難救助チーム「アークティック・ウォリアー」の隊員たちは、ベーリング海上で見かけたという謎の漂流船の調査を請け負った。アラスカ沖で発見した船は、40年前の1962年に消息を絶った豪華客船アントニア・グラーザ号だと判明。船内には大量の金塊が残されており、クルーたちは色めき立つ。だが船内には不穏な気配が漂っていた。

金塊を運びだそうとしたら船が爆発炎上。その事故でひとりが犠牲に。隊員たちは幽霊船に閉じ込められ、幻覚を見せられます。船長のマーフィーは豪華客船の船長にチェスに誘われたり、イザイア・ワシントン演じる好色漢（というか、私生活でジュリアナ・マルグリーズ演じるエップスと付き合っていたせいか絡むシーンが（笑））のグリーアは歌手に誘惑され、そしてエップスはふしぎな少女ケイティに出会う。この謎の少女ケイティが幽霊船のひみつを後に明かしてくれることになりますが、いささか漫画みたいな設定でびっくりでした。そして、真犯人が以外なところに潜んでいたことも。

男女二人か三人が生き残るサバイバルものの方程式を外した幕切れとなっています。ケイティによって記憶が蘇っていくシーンはなかなかスタイリッシュな仕上げ方ですが、ラストのあれは、「太陽がいっぱい」のラストで船底からつながれた布包みのアレが出てきたときみたいに、ぞっとしたものです。

このケイティ役のエミリー・ブラウニングがなかなか可愛い。エリザベス:ゴールデン・エイジ」で、ケイト・ブランシェット演じるエリザベス女王を幼くした感じですね。
ガブリエル・バーンは、「仮面の男」で渋いダルタニアン役を好演。最後まで真犯人のわからない巧妙なしかけが秀逸なクライムムービーの「ユージュアル・サスペクツ」でも、視聴者をはぐらかす犯罪集団のリーダーを演じていますね。てっきりこの船長が生き残るんだと思っていたのに、ある意味、仲間うちでいちばん気の毒な最期でした…。

監督はスティーヴ・ベック。


ところで、ベーリング海って、アラスカとロシアとの狭間にあるあたり、北極海に近くてかなり寒いはずなんだけど、クルーたちは半袖でしたよね？　幽霊船だから温度も感じなくなっていたんでしょうか？

（〇九年十月二十四日）

ゴーストシップ(2002) - goo 映画