知人から写真の物を頂いた。
木でできた文鎮である。
『持って』と言って渡された。
ずっしりと重い!
何処にも継いだ後がなく中に物が入ってはいないことはすぐわかったので『木を圧縮』と5~6年前に岐阜で開発された浅い知識の中にあった圧縮技術のものだと答えた。
笑っているだけだ。
木は檜であるのは分かったがこんなに重いのを手にするのは初めてである。
比重の高い樫の木(これを100%として基準に使う)と変わらないかそれ以上のものだ.
良く見ると年輪が細かい。
おもむろに”桧文鎮について”という和紙に書かれた紙を見せられた。
そこには今年式年遷宮が行われる伊勢神宮の神殿はこの木曽檜で作られているというこが書かれている。
昔から木曽檜は優れているとは聞いていたが実物にお会いできたのはこれが初めてかもしれない。
写真は柾目の通った木の板にした状態で見ているが木口(こぐち:木を輪切りにした状態)を見るともう少し年輪は狭い。それも年輪の弧を見るとRが小さいので芯に近いと想像するのに
年に0.5mmしか大きくなっていないことが分かる。この辺りの木は芯に近い若木のころはへたをすれば年に10~20mmも大きくなるのに。