当院に来院された患者さんの一例
2週間ほど前に呼吸が苦しくなり、救急病院に行ったところ肺炎を起こしているということで、
ステロイドの点滴をしたところ、足が浮腫んでしまったとのこと。
その後も苦しい日が続き、呼吸器科の病院に行ったところ、やはり点滴となり、またまた足が浮腫んでしまい。
点滴をすると足が浮腫むので、他の方法をと言うと、そんなはずはないと強く否定され、
先生に過去にアキレス腱を断裂したことがあると話すと、
紹介状を持って整形外科に行きなさいと言われたそうです。
整形外科に行くと炎症はそんなにないけれど、痛み止めを出しときますねと言われて終わったそうだ。
僕が診たところ、本人には不整脈もあり、呼吸が苦しく、足は両側性に全体が浮腫み、どうみてもアキレス腱の問題では無く、心臓、肺、腎臓、膀胱の問題であり、もっと端的に言うと、心肺機能の低下による、循環不全が起こっているということです。
だから僕は、肺の経絡、大腸の経絡、腎臓の経絡、膀胱の経絡、心臓の経絡、小腸の経絡に問題があると判断して、そこに鍼をして浮腫みをとりました。
治療中に僕は本人に主治医にこう言ってくださいと言いました。
全体を診てくれる内科の先生を紹介して下さいと強く言って下さいと。
ポイントは何かというと、強く強調して言わないとお医者さんも意識しないということです。
こういう例は多数あるので、本当に皆さん気を付けてください。自分の身体がわかるのは自分だけです。
もちろん専門医も必要ですが、
何かおかしいと感じたら全体を診ることのできる医師に必ず相談してください。
人間の身体は部分で働いている訳ではありません。全体を眺めないと(診ないと)部分はわかりません。
以前もこのような例があり、本当に生死に関わる事例でした。
そのケースもその後、僕が言う通りに病院に行き大事には至りませんでした。