興味・関心です。
「興味が無い」「関心がない」という人をいかに演劇に振り向かせるのか。
そんなことを劇場のプロデューサー時代には考えていました。
今もなお、劇団の次の作品の話し合いのときに言い合ったりします。
今度は、なんかすんごく分かりやすい作品がやりたいねえって話し合っていました。
なんというか悲しくても笑えるのでもいいから観終わった後に「面白かったー」っていう作品を創りたいです。
そのためには世間に人たちがどんなものに今興味を持っているのか・・・。
もちろん「半沢直樹」は原作を読みました。
あと最終回も観ました。
うちの劇団員(2人だけですが)はどちらもテレビがないので、残念ながら最初の方は未見です。
かつての時代劇のような、勧善懲悪であり、決め台詞が決まる、そういう面白さなのかな、と思ってます。
そしてもちろんしっかりした演技。
堺雅人さんはゴールデンスランバーやクライマーズ・ハイ、ジェネラル・ルージュの凱旋などで大好きでしたし、脇を固める時俳優の方たちも素敵でした。
勧善懲悪といえば、僕の言葉に良く出てくる聖書の中の「エステル記」は物凄く良く出来た物語です。
(もちろん私は史実だと信じていますが、物語として見ても、ということです)
傲慢不遜なもの、偉ぶっている人(ハマン)が自分に従わない善良かつ信念のある人(モルデカイ)に対し策を弄してユダヤ民族ごと亡き者にしようとしますが、最終的にはそのモルデカイ用の杭に自分が吊るされる、というものです。
いろんな伏線がピタリとはまっていくもので、事実は小説よりも奇なりといいますが、全く破綻が無くシンプルで力強いストーリーです。
まさに神が書かれた書物ですね。
来年度の作品がなかなか決まらない、というか自分の興味をロストしてしまっています・・・。
いろいろあるんですけど、これを上演したいっていう、なんかこう、燃ゆる願いみたいなものがまだ・・・、なくて。
興味・関心をさらに広げていきたいです。
今書いていて思いましたが、内容だけでなくてやっぱり演劇的興味が必要なんかなあって思います。
こういう挑戦をしたいっていう。
困難がないと燃えない性質なんで・・。
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