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ウォームアップ3

足が終わると、骨盤の位置を確認します。
前後左右の位置に動かすのですが、床と平行になることを意識してもらうために、わざと傾けることをやってもらいます。
その時に使う比喩ですが、骨盤をお鍋に例えます。
そして両サイドの取っ手を掴んでもらい、鍋の中身をぶちまけてもらいます。これを前後に行います。

そうしてから、頭の位置を高くしてもらいます。足元の中心と骨盤の中心と頭のてっぺんの百会と言われるつむじの部分を真っ直ぐ結んだ線が身体の軸であり、そこを真っ直ぐにして立つ、つまり地球の重力にリアクションする、ということを考えて下さい、という話をします。

首の運動をここでやる場合が多いのですが、その際も、頭の重さをずらしていく、頭の重心をずらしていくことで、回していきます。
これは身体全体の重心を動かしていくことで、動いていくのと同じです。結局、運動の仕組み自体を知らなければ、それを自由自在に動かして役を、そして演技を作り出していくことは不可能だからです。

ちなみに、頭の位置を高く保つというのは、いわゆるアレクサンダーテクニークの受け売りですが、演出の一部というか好例です。

姿勢を良くする、背筋を伸ばす、という言い換えが実は前述の身体の軸を真っ直ぐ保つであるように、よく僕自身写真を撮る時に言われる「顎を引いて」というのの言い換えです。

この時に顎を引くと余計な力みが入ります。しかし頭の位置を高く保つようにすると、この顎と首への余計な力が抜けます。

自然な演技が欲しい演出としては、すべからくこの言い方になります。

すなわち欲しい結果を得るための、ある種の回りくどい言い方になります。ですが、怒るように言うよりは、口を尖らせる方がより分かりやすく伝わります。

こんな感じでウォームアップをしながら、僕自身の演技や、人間の身体の基本的な構造について、伝えていきます。

次回は多分声についてやっていきます。
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