当初は自分の演劇論をまとめていくために書いていました。
プロデューサー的には現場リポートのような形でも考えていました。
その二つは今でも主な目的です。
でも今回からは、なるだけ演劇の魅力をも伝えられるようにしていきたいと思っています。
また、ダブりをチェックしていましたが、同じような内容を過去に書いていても気にせずに書いていくことにします。
それだけ、同時代性=コンテンポラリーなものを目指し、自分の感動をきちんと伝えたいと思います。
「マスターキートン」というマンガに出てくる平賀・キートン・太一という人物を尊敬していて、彼の恩師がいった言葉で忘れられないものがあります。
普通は、こういった出典のあるものは調べるのですが、あえて今回は、自分の記憶に残っているままで書きたいと思います。
それはロンドン大空襲のあと、出来る限りの負傷者を救出したあとで、彼は大学の生徒達に言います。
「さあ、講義を始めよう。まだあと20分残っている。敵は私達の学ぼうという意気をくじこうとしている。いまこそ学ぶべき時であり、どこででも学ぶことは出来る。」
こんな内容だったと思います。
未曾有の災害がありました。いまもなお大勢の人たちが苦しんでいます。
しかし、それを理由に文化的なことを自粛したり中止すべきではないと私は考えます。
これは私と演劇ユニットYOU企画は、ということです。
他の人たちの判断が間違っているとか政策がどうこう言っているわけではありません。
やはり、僕は演劇を創る、ということです。
個人的にいつも、演劇の仕事について説明するのは困難を極めます。
いまだに上手く言えませんが、僕にとって「演劇を創る」ということは、
他の人がいう意味での“仕事”だったり“趣味”だったり“生きがい”だったり、そして“飯の種”であったりもするのです。
演劇をやめるやめないっていうのを良く聞きます。
僕は、10年続けることは目標でした。
が、10年を越えた今は、創り続けられるかぎり、という感じです。
積極的な意味でも、消極的な意味でも。
創りたいと思い、かつ創れる状況にあるならば創り続けるという感じです。
やっぱりうまく説明できていませんが、演劇を創ることは好きですし、今の自分にとって必要なことだと思います。
ただ、その状況が何らかの形でだめになったとしても、それはそれで受け入れられると思います。
でも永遠に生きられるとしたら、きっと今ぐらいのペースで作品を発表し続けそうな気はしています。
なんでしょう、この辺、というか、演劇を創るという作業自体をきちんと説明していけるようになれば、この辺りのことを回りの人たちにも説明できるかな、と思っています。
だから、今回の連載から「演劇の魅力」についても伝えていければと思います。
今回は、読み物としてどうだろう、というぐらいまとまっていない内容ですが、連載も長期にわたって続けてきましたので、一つのメルクマールとして書いておきます。
こういう時代だからこそ、という部分と、僕の関わる日常世界の中でも「演劇って?」っていう疑問符がいくつもあるようなので説明したい、という想いから、重なってもその時々の自分の思いを書くって言うことと、なるだけ演劇を知らない人が読んでも分かるような内容にしていこう、ということです。
なるだけ分かりやすく、今感じていることをきちんと表現して、恋人に伝えるかのように、愛を込めて書いていくつもりですので今後もご愛読ください。
とにかく、こういうスタンスで演劇について、現場での経験を踏まえつつ、演劇論と演劇の魅力を語っていければと思っています。
今後も、コメントなどいただいていければ嬉しく思います。
あ、プロデューサーからお知らせです。
ー・-・-・--・-・-・-・-・-・
新年度が始まり、演劇ユニットYOU企画でも新たな事業を始めます。
10年間くずはで行ってきた演劇ワークショップを2駅大阪にずらした御殿山にて、年間を通じて行います。
3月に発表会が出来ればと思っていますが、まずは6月までどれくらいの人たちが集まるのか、そしてどんな物語が生まれようとするのか。
「手軽に毎週演劇を楽しめる」これをコンセプトに今週の土曜日4月16日からスタートします。ぜひご参加ください!!!
Creating Drama Factory since2001
「週イチでエンゲキ、やってみませんか?」
毎週土曜日午前中の二時間を使って、お芝居の練習で遊びます。(対象:初心者~)
4月~6月「芝居の基礎のキソ」
7月~9月「即興劇」
10月~12月「セリフ-台詞-」
1月~3月「戯曲~台本~」
日常と繋がる、ちょっぴり不思議なドラマ(演劇)の世界にぜひご参加ください。
期間:
2011年 4/16(土)~3/17(土)
毎週土曜日午前10:00-12:00
※一回だけの参加も可能です。
会場:
枚方市立御殿山生涯学習美術センター
( 大阪府枚方市御殿山町10-16 )
京阪御殿山駅下車、東へ徒歩10分
http://www.city.hirakata.osaka.jp/freepage/gyousei/s-center/gotenyama/index.htm
参加費:
各回2,000円 (発表会実施費用別)
*回数券10回分1万7千円
申し込み・お問合せ:
YOU-PROJECT事務局
TEL:090-1713-3764
Eメール:tic@you-project.com
http://www.you-project.com
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