アクセサリーです。
あ、最近始めてアクセサリー貰って嬉しかったとか、そういうんじゃないです。
決してのろけ話じゃなくて・・・。
はい、ときにこの連載では、彼女が居るかのように振舞うことがあります、便宜上、はい。(実際はご想像にお任せします。まあ一応芸能人ですし(笑))
そういえば、サマーマフラーっていうんでしょうか。こうカメラマンとかおしゃれな人や芸能人がしているような首の暖をとるためのものじゃない首に巻くもの。
あれをプレゼントしてもらったこともあって、あれも嬉しかった。
「ファンがたくさんいるんだぜ!」というアピールとかじゃないです。
「なんかくれ!」って言う催促でもないです。
そう、今日の話題は演劇風の言葉で言うならば『小道具』。
押しなべて言うならば、『美術』。
これ、結構重要です。演出において。
上の文章で書いたように(もちろんちゃんと計算して書いてます。嬉しかったのは本当だけど。)、人が身につけるものっていうのは、その人のキャラクターをとてもよく表します。
僕なんか本当にアクセサリーを身につけたことがなかった人でしたし、おしゃれマフラーも東京でプレゼンの時にやり手のプロデューサーという役を演じるために着けたのが最初でした。
TPOもありますよね。パールを身につけるとき、ネックレスをつけるとき。
僕の作品では、2005年の「Train」という作品の時に、爆弾テロが頻発するもう一つの日本では、軍隊の認識票のようなものを恋人達が贈り合うという設定で、実際にそういう腕輪を作ってもらいました。
今でも時折、密かにつけています。
(流行らせようとして。でももう一つになっちゃったからな・・・)
美術ということでいうと、2004年ぐらいから小物にはこだわり始めました。
ラジオとか、大きなカバンとか、砂袋とか。それだけで何か物語を持つものが好きでした。イメージの世界が広がって。
実際、スタニスラフスキーも言ってますけど、俳優の演技の助けにもなります。
この間の3月の公演でも、唯一の小道具は最後の方に出てくる、テープレコーダーです。
このリーディングでは、お芝居を読んでいるはずの(またはそういう約束で舞台に居るはずの)役者たちが最後には芝居をしだす、という狙いのもとに最後に落ちとして使うこれだけは具象化して使いました。
衣装やそのキャラクターの部屋を考えることは、一方でそのキャラ自体の歴史や人生や性格をも考えていくことになります。
何を着るのか、身に着けるのかということはもちろん、部屋に何をおくのか、誰のポスターをはるのか、ベッドか布団か、そんなことでとても変わってきます。
こういう考えに至った背景には、5,6年前にとても注目していた美術家で種田陽平さんという方の影響です。
「花とアリス」「イノセンス」といった映画には、本当に感嘆しました。
前者の花の部屋や高校、そしてイノセンスのそれぞれの舞台。
どちらも監督が独自の世界観を持っている方ですが、その中できちんと創造し仕事をして、しかもアニメーターや俳優にインスピレーションを与える。
すごいです。
CDFワークショップも始まりましたし、明後日からは大阪アニメーションスクールでの演技ゼミが始まります。
小道具を用いると演技がいかに変化するのか、そうしたこともぜひやってみたいと思っています。
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