YOU-PROJECT BLOG

頭の整理:ワークインプログレス

 

 前回あげたオートフィクションも整理しきれたかといえば、全然なんですが、

今回もこの前の公演で用いた手法について、書くことで考えてみられたらな、と思います。

 

そもそもこのワーク( work )とは、動詞ではなく名詞で、働くのではなく作品のことです。

つまり前進中の作品というわけです。

具体的には、作品を小規模に発表しながら、最終形へと仕上げていくわけで、2006年の『ハーフーWhere the heart will be』はこの方式で作りました。

二週前にお名前を出した平野愛さんに、私が名所と思ってきた近所の風景を撮ってもらい、そこを借景にした短い日常会話を演劇にしたものです。

つまりオムニバスなので、一部分づつ出していったわけです。そして「風景を演劇にする」という大それた試みをやったのです。高槻のギャラリーから始まって、京都芸術センターの講堂や枚方市内の美術センターなどを経て、今は「ギアーGEARー」をロングランしているアートコンプレックス1928で最終上演しました。この最後の上演は舞台美術が西田聖さんで、たくさんの風景が詰まった面白いものになったと自負しています。

まあ思い出話はともかく、今回は俳優氏田さんの入院メモを基にして7場あったこともあり、2022年4月に枚方公園青少年センターで枚方演劇連盟総会で2場3場、楠葉生涯学習市民センター視聴覚室で五月祭として1,2,3場、そして同会場の大集会室で1,2,3,4場を「さくらの森編」として披露しました。そして時間を空けて今年2月に5,6,7場を桜守篇として上演しました。

舞台美術でいうと、さくらの森編ラストの舞台の状況から桜守篇は始まっています。
物語としては編の字からわかるように9月の公演はオムニバスに近く、2月の方が「分かりやすい」という評価を受けました。
一篇の物語として最後の盛り上がりという1直線の動きだったからでしょう。

次作として公表している「うちゆうせんすいかん」は2場まで書き上げているので、とりあえずCTTに出したりしようかと考え中です。

とにかく、舞台作品というのはまず目の前に現出させてみないとわからなかったり、戯曲も稽古場に入ってみて初めて分かることばかりなのです。多分、人間というものを描く以上、人自体が永遠に成長していくものとしてぷろぐらみんぐされているからではないだろうか、と考えています。作品ってホントに進化し続けるものだと思います。

 

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