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め:眼と目

め:眼と目

今更ながら、タイトルの「眼」についてです。
一応、ググってみると、やはり眼の方は、科学的であったり、鋭い洞察力を表すようです。
とある映画の大好きなセリフに「くもりなきまなこで」という時も「眼」ですね、瞳を表す。
「画龍点睛を欠く」の場合も、瞳のことですよね。

さて、科学的であるはずですので、演劇の話に戻しますよ。
ま、実際、見えないとなると多分仕事にならないかも、と思います。
でも興味深いことに、海外の方と仕事をされた演出家の話を聴くと、あるいは逆に海外の演出家と仕事をした俳優に話を聴くと、どうも音でもわかるようですね、セリフの良し悪しは。

とはいえ演出家に必要な一番の能力は洞察力です。主人署によると、洞察力とは「事態を見通す能力」のことです。「入手可能な情報を注意深く検討した結果,事態をいっそう明確に把握できるようになり,その事態に関して何をすべきか,どんな結論を引き出すべきか,どんな助言を与えるべきかを知るようになる」とのことです。

台本を通じて、作家が何を言わんとしていたのか、俳優が発話や動きを通して、何を表現しようとしているのか、この時代に住む観客たちは日々何を思い、何を感じ、この作品を通してどんなことを受け取り得るのか、これらの情報を得て、注意深く検討し、そして時に何よりもはかりがたい、自らの表現したいこと、今考えていることについて、深く考慮して、演出(ディレクション※指示)を出していく。
これが仕事であると考えています。
ですから、日々生活していること自体が全て取材だったり、勉強だったりするので、見る眼を養いたいな、と思います。


Tomo Matsuura
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