こればっかりは、本気の学問名なので、ちょっとビビりながら語ることになります。大学時代まで遡ることになるのですが、認知心理学の授業をとって、その教科書を読んで(授業ももちろん何回かはいきましたよ)感動したんですね。その本は「分かる」ということがどういう事なのかを説明していて、豊富な事例とともに、例えば絵本のシルヴァスタイン「おおきな木」を読んだ子供たちの感想などを出しながら、自分で新たな知識を既有知識と結びつけた時に初めて「理解した」となることが示されていて、眼から鱗でした。
それに気を良くして教育実習(公民)での現代社会の授業で仮説検討型授業というものをやって大いに苦労しました.面白かったけど。「いつから大人になるのか」自分の考えを書かせて、それを僕が全部一枚のプリントにまとめて読んでもらい、そうして他者の意見を踏まえてまた「いつから大人になるのか」を考えて意見を創り出してもらう、というものでした。
まあ、そんなこんなで、伏線を張ることであったり、(既有知識と結びつけるため)お客さんや俳優と共通のイメージを持つためには、人々がどんなことをどのように見ているのか、に興味を持ちました。そしてその技術は現在の演出に応用されています。
人間が世界をどのように認知しているのか、それを描き出すのが多分演劇という手法なのだと僕自身は認識しています。
最近の「演出の目」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事