だってこれは正論ですから。
ラマンチャの男という物語(ミュージカルだったり映画になってます)の中に、とっても大好きなセリフがあります。
実は今回のお芝居の中にも引用されているセリフです。
ラマンチャの男は、ご存じドンキホーテの作者セルバンテスを主役に、ドンキホーテの世界と作者の世界が交錯する世界観です。
セルバンテスの時代は異端審問がはびこり、正論がいえない、そんな世の中でした。
でも、その中で、仕方ないと現実を受け入れてしまうのではなく、理想を追い求めるべきことをうたうセリフです。引用すると、
狂気とはなにか。
現実のみを追って夢を持たぬのも
狂気かも知れぬ。
夢におぼれて現実を見ないのも
狂気かも知れぬ。
しかし、最も憎むべきは、
ありのままの人生に折り合いをつけて、
あるべき姿のために戦わぬことだ。
今回の芝居では風車がモチーフで、宣伝美術でも舞台美術でも使います。
実は着想自体はドンキホーテの風車ではなかったのですが、自分で小説ハーフの中に書いていたのを発見してびっくりしました。
他の人から見れば、15年こうやって演劇の自主事業を続けているのは奇妙なこと、風車と戦うようなものかもしれませんが、やっている私たちとしては、ドンキホーテと同じく、大変大きな敵に立ち向かっているのです。
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