もう、会いに行こうと思って半年以上になるのかな
その人(Aさんと呼ぼう)は以前うちに勤務していた人ご夫婦だ。
会社の状況があまり芳しくなくなり始めた頃入ってこられた方
見識が深く、長いこと大手会社で活躍しておられた。
大手出身定年後入社となる人は大抵がここで言うのは何だけど・・・・・・
実働してもらうには中小企業にとっては扱いにくい役立たずで「椅子に座っているだけで良いよ」タイプが多かったのだが
Aさんは違った
実践的で、若いもんの気がつかない仕事は一手に引き受けて下さった。
覚えたいことはどんどん聞いてくるし、携帯だって、パソコンだって、全部私らから聞きマスターした。
しまいには株取引とか業務上の書類検索とかどんどんこなされたのだ。
だから私は 大好き だった。
お父さん?お爺ちゃん? みたいな 父よりはちょっと10歳くらい若かったかな。
ちょっと過激に怒ったり笑ったり涙をこぼししたりもされた可愛い人。
だけど、そんな人だから上司にとっては「ご意見番」的な存在であり
私にとっては身の上が不遇だと(^^;?)とても気にかけて下さっていたお一人なのだ。
私的にはちょっと気難し屋さんで煙い面も会ったけれど、好きだった。
うちを退職されてからも何かと買い物ついでとか、季節の果物を摘み取ったからとかで社へ、
奥様と一緒に来て下さってたし。
けど最近は奥様も足腰が故障だらけで動くのが難しくなったり、認知の症状ぽい言葉も出るようになってて
足が遠のいたのだ。
御子息さんも遠くに住まわれて、二人暮らしはさぞ寂しかろうと思う。
行かなくちゃ、行かなくちゃ、どうしておられるのだろうと、近くを通り過ぎたときとかもしょっちゅう思う。
けど、なかなか足が向かないのは、自分の心にチクリと痛むものがあるから
不義理していると思うけど、どっかで気分を決めないと、足がそっちに向かわないだろうなぁ。
明日行こうか、今日行こうかと最近は毎日思いが浮かぶのだからもう行かなくちゃね。