湖山荘の食事がうますぎちゃんでカロリーオーバー気味ゆえ昼食ぬきで臨んだ夕食は、山のごっつぉのてんこ盛り。「木の芽」は新潟県中越地方のローカルソウル山菜。山椒の芽ではなくアケビの新芽を茹でてウヅラの卵黄を落として生醤油であえて食べると、シャキシャキした食感と苦味がなんとも言えない大人の味です。イワナの塩焼きは炭火でじっくり焼き上げられた絶品で、川魚に対する常識と偏見を覆します。山ダケノコ(ネマガリダケ)は山形の月山が有名ですが、銀山平のタケノコも負けていません。焼きたてはほのかな甘味があってやわらかな逸品。天ぷらはフキノトウ、ウド、ウワミズザクラの実が揚げたてで供されます。ウワミズザクラは当地ではアンニンゴともいい、実をかじるとその名のとおり杏仁豆腐の風味がする珍品で、強壮作用もあるとか。銀山平名物の手打ちそばとミユキマスのあら汁がそれぞれお椀でつきした。ほかに山菜づくしの陶板焼きとウルイの酢味噌あえ、ミユキマスのカルパッチョふきのとうドレッシングのせも。魚沼コシヒカリを行者にんにくの味噌漬けでおかわりしました。初めて注文した「ヤマブドウ酎ハイ」も甘さ控えめで美味でした。満足満足!
〈10月2日追記〉11月に再訪します。紅葉が終わり冬構えの銀山平を。
〈2月22日追記〉ご当地の宿「湖山荘」のFacebookによると今冬の積雪は少なめながら、それでも現在3m58㎝あるそうです。