植林といえばいつも唐松だった。近隣の山々も近くに寄ってみれば唐松だらけである。素人みには、建材には不向きともいわれる唐松だけをなぜ植えてきたのかは疑問だが、檜や栃の木、あるいは広葉樹などが植えられてもいい。要は30年、40年先を読んだ植林計画を描くことではないか。
木といえば和風家屋、和風家屋といえば大工、と連想するが、その大工が少なくなってきた。そういう現実に危機感を抱いた松田妙子さんという女性が、「大工育成塾」というものを開いた。10年かけて1000人の大工さんを育てようという試みだ。ふるさとを育みたい、という思いがあるからだろう。こういった動きもある。
わがふるさとも、町になり市になることで失ったものも多い。だが、それでも誇れるものがまだある。財産区有林と名水とまで評価される水だ。地域にふたつの「宝」があれば、それは地域を興していくときの武器になる。
山の下草狩りをしながら思ったことは、大きくなることはよいことだ、とばかりに右肩上がりを目指してきたツケと、しかしふるさとはまだ大丈夫だ、という確信を得たことだった。
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