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Re-Set by yoshioka ko

■徐々にベールを脱いでいく話⑦

9月23日(木)乗船初日。晴れ。

  ケープタウン。午前中、買い出し。水5リットル瓶7本。折りたたみ傘3本。シャンプーと石鹸。それに簡易スプーン、フォーク、ナイフなど全て船内にて使用するもの。食糧は日本から味噌スープ始め即席ラーメンやら乾麺、それにカレーなどを持ってきた。そのほか、私用としてウィスキー2本。
 
  昼ごろ、ずっと雲に隠れていたテーブルマウンテンがくっきりとその姿を現し始めた。テーブルの名のように、頂上は真っ平らで、何故そんな形となったのか、は「新世界の7不思議」だとして、ケープタウン市当局は観光の目玉にしようとしていると聞いた。

 口にしていた昼食のスパゲティもそこそこに席を立ち、山頂につながるケーブルカー駅に急ぐ。65人乗りという大型の円形ケーブルカーに乗り込む。床がゆっくりと回るように設計されていて。頂上までのおよそ5分間に360度の風景が見えるようになっている。最も高い場所で1065メートル。ケープタウンの街の象徴だけあって、山頂からの景観は圧巻だ(写真参照)。

 夜8時20分。ケープタウンの港から船が出た。実はもう一日早く出港の予定だったが、テクニカルな問題が出たとかで遅れていたのだ。とはいえ、いよいよ本格的な旅の始まり。私たちが乗った「バルチック・トレーダー号」は1600トンほどの貨物船。

 煌々と輝く月とケープタウンの街の灯に見送られて、船は南大西洋の海に出て行く。

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