Re-Set by yoshioka ko

■コメが、農業をつぶす?

 農業にも異変が起きるかもしれない。すでにアメリカでは穀物の代表格でもあるトウモロコシに異変が起きている。

《以下引用》
 「農水省は30日、2007年産水稲の作柄概況(8月15日現在)を発表した。米主産道県を含む34都道府県の作柄・生育が「平年並み」、2県が「やや良」を見込んだ。一方で「やや不良」は九州を中心に10県あった(早期栽培を除く)。07年産がおおむね「平年並み」になった場合、昨年のような過剰作付けが解消されなければ、供給過剰が問題になる可能性もある。06年産は作況指数が96の不作だったが、大量の過剰作付けが発生」(8月31日『日本農業新聞』)《引用ここまで》

 過剰作付けもいつかは解消するかもしれない。過剰生産分をエタノール生産に回せば片が付く。環境にも温暖化防止にも役立つエタノールは、世界でいずれ流行になる。アメリカはトウモロコシを原料にしたエタノール生産に力を入れ始めたし、ブラジルはサトウキビを原料とするエタノール生産では、世界でも先頭を走る。

 日本は出遅れている。とはいえ、沖縄や鹿児島でサトウキビなどを原料としたエタノール生産実験に本腰を入れ始めた。

 しかし、である。しかしアメリカが始めたトウモロコシ原料は穀物市場に異変をもたらした。家畜の飼料にするよりはエタノールに転向した方が農家収入がいいところから、農家が飼料用よりも燃料用に出荷し始めた結果、資料が高騰、日本のニワトリ農家にも多大な影響が出ているのだ。

 つまり、温暖化防止など環境に優しい燃料として開発されたものが、結果的には農家を倒産に追い込むという現象が現れる。この問題をどう解決するのか?コメもエタノール燃料になる。過剰米も燃料にしてしまえば片が付く話だが、しかし儲かるからといって食料よりも燃料につぎ込んでしまう農家経営が現出するのであれば、何のための環境保護なのか、示しがつかない。何らかの境界を作らないと、日本もいずれはアメリカのようになる。
 

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