■農水省は鬼門！？

　うんざりするニュースだが、それだけいい加減さが居残っている、ということなのだろう。言葉を変えれば、政治家のモラルの低さ、だ。

《以下引用》
　「遠藤武彦農相が組合長を務める農業共済組合の不正受給問題で１日、野党各党は一斉に辞任を要求した。農相が辞任せず、安倍晋三首相が罷免もしない場合は、与野党逆転の参院で、農相の問責決議案提出も検討していく。一方、与党は世論の反応を見極める構えだが、自民党内に擁護論が多いのに対し、公明党からは厳しい声が出ている」（９月２日『毎日新聞』）《引用ここまで》

　国のカネをごまかして自分のものにしていた、というなんとも悪質な出来事だ。政治家としては、謝れば済む問題ではない。それよりもなによりも、第二次安倍内閣の組閣に当たっては、《身体検査》を済ませてきたはずなのに、その検査も不十分だった、となれば、これはひとえに安倍さんの甘さがまた出た、というしかないだろう。

　９月の臨時国会開会前に辞任は当然。辞任に至るまでが長引けば長引くほど、この内閣はますます窮地に追い込まれる。そんなことは自明の理だ。出せる膿は出してしまったほうがいい。
　
　それにしても、農水省は鬼門だ。それだけ利益・権益が絡んだ省庁だと言うことなのだろうが、だからこそ大臣を含め関係は律せられなければならない。