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Re-Set by yoshioka ko

■いよいよ明日投票

 候補者の演説に聴き入る人々(北西辺境州にて)。

 2月18日投票のパキスタンの選挙は、16日で各候補とも遊説を終え、17日は遊説はなし、そして18日を迎える。アフガニスタンと国境を接する北西辺境州の町ではパキスタン人民党候補の遊説先が自爆テロに見舞われ、40人以上が死亡、100人に近い人々が負傷を追った、とテレビが伝える。いったい誰が仕組んでいるのか、犯行声明もなく、一向に不明だ。

 投票結果は18日の深夜には大方が判明する、と伝える。パキスタンの世論調査会社の数字(2月12日)によると、もし今の政権与党であるPML-Qが勝利したとしたら、国民の74%は、それは「不正選挙が行われた結果だ」と考えている、という。嘆かわしい世論だ。

 パキスタンでも故ブット氏が率いるパキスタン人民党が勝利するだろう、という予想は根強い。首都だけではなく、地方を回っていても、それは感じる。「地滑り的」といってもいいかも知れない。全国的に人気のあった故ブット氏の「人徳」だけではなく、日々の生活実感が今の与党ではなく、「衣・食・住」の保証こそ民主主義、を説く人民党に傾くのだろうと思う。

 とはいえ、パキスタンは選挙結果で政治が「混乱」する見本のような国でもある。野党の勝利は、即国の体制の危機にも繋がりかねない。。今回ほど国際社会から注目を集めた中での選挙はない。ムシャラフ政権としても、選挙は民主主義的に行われた、と胸を張らざるを得ない。その中でいったいどのような結果が出るのだろうか。 

 この7年半、「テロとの戦争」ではアメリカ寄りに舵を切ったパキスタンの正念場でもある。

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