Re-Set by yoshioka ko

■正義を不正義で覆すというjこと

 懸念していたことがやはり起こった、というべきか。政治の世界は魑魅魍魎、というのはこういうことを言うのだろう。

 まずは以下の記事から。

《以下引用》
 「パキスタン連立与党の第2党、イスラム教徒連盟シャリフ派(PML―N)は12日、内閣から同党所属の全閣僚を引き揚げ、第1党パキスタン人民党(PPP)との連立を解消すると発表した。前最高裁長官の復職をめぐるPPPとの路線対立が解けなかったため。3月末に発足した連立は1カ月あまりで崩壊することになり、パキスタン政局は再び流動化しかねない」(5月13日『ニッケイネット』)

 せっかく連立政権ができて、国民に人気のないムシャラフ政権を変えるチャンスだったのに、と地団駄を踏んでいるのは、PPPに投票をした有権者だろう。ザルダリという故ブット元首相の夫の「横やり」がこのような事態を生んだ。

 もともと前最高裁長官を更迭したのは、自身の大統領就任の正当性に疑義を挟んだムシャラフ氏だった。軍服を脱ぐといってはその場を凌いできたムシャラフ氏に、それは憲法違反ですよ、とチョウードリー最高裁長官は突きつけた。それを封殺したのがムシャラフ大統領だった。

 ザルダリ氏は自身の横領事件が蒸し返され、その結果、権力を剥奪されることを恐れた、というのがもっぱらの噂だ。正義を不正義で覆したということだ。これでは有権者がたまらない。

 パキスタンに民主化はこれでまた遅れるに違いない。何とも情けない事態ではある。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「テロとの戦争」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
2021年
2012年
人気記事