喪が明け、パキスタン人民党も選挙運動を再開した。その一つを見に行った。場所はパンジャブ州チョウハ・カルサ村。この地域からは下院議員候補と州議会議員候補の二人が出ている。
下院議員は再選濃厚らしいが、州議会議員は前回(2002年)は落選した。背水の陣、というところだが、今回はブット元首相暗殺による世間の同情票が期待できると思っているせいか、余裕の会釈だ。
両候補とも、その演説は犠牲になったブットの弔い合戦という雰囲気に包まれている。爆竹に始まり、太鼓の景気づけ、そしてなんと2頭のウマによる歓迎踊りとかで、よく見るとウマが足を折って座り込む姿勢を見せたり、調教に手間取っただろうな、と思わせる演技を繰り返している。ブットの熱烈な支持者だったという男が、ひとり気を吐いていた。田舎ならではの、派手な光景だった。
ほかの各党も投票日が近づくに従い、熱が入ってきた。テレビを見ていたら、前回インタビューを録った与党のチョードリー前パンジャブ州首相が、防弾ガラス付の演壇から叫んでいる姿が映った。
世論調査でも、もしチョードリー与党が勝利したら、国民の74%は「不正選挙」のせいだ、と見ていると報じていた。それはもっといえば、不正選挙糾弾のデモが起きるということだ。
今言われている物騒な話。それは、「2月16日、17日は気をつけろ」。投票前・前々日には何が起きるかわからない、ということだ。
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