「投票所」と書かれた場所は学校であったり、公共の建物であったりで、いくつか私が訪ねた投票所は男女別で、やってきた人々はまず身分証明書で投票の資格があることを確認し、そのあ2枚(国会議員と州議会議員)の投票用紙に右手親指に塗られた紫色の拇印を押す。確かに自分が投票する、という印だ。
確認がすむと、スタンプが渡され、それと2枚の投票用紙を持ってひとつの衝立のなかに入る。用紙には各政党のシンボルマークが書かれていて、自分が票を入れたい政党の上に、渡されたスタンプをペタンと押す。
スタンプが押された2枚の投票用紙は、国会議員は緑の箱に、州議会議員は白の箱に入れる(因みにプラスチックの投票箱は日本が贈呈したものだという)。投票が終わると、終わったという印に拇印を押した右手親指の爪元あたりに同じ紫色の印が付けられる。なりすましなどの不正が出来ない仕組みだ。
ブット暗殺で、選挙も盛り上がるだろうと思われていたが、有権者の出足はどうも鈍かった感じだ。背景にはあったのは、自爆テロの噂におびえたのではないか、という。
テレビは開票速報を報じている。見ている限りでは(午後7時半現在)パキスタン人民党(PPP)が有利な状況だ。次いでPPPとの連携を深めているPML-Q(パキスタン・ムスリム・リーグ・カイズアザム派)で、政権与党のPML-Qは票の出が思わしくない。
ともあれ、今日深夜までには大勢が判明するという。パキスタンの選挙では珍しいことだ。何も起きなければいいのだが。
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