《以下引用》
「自民党の中谷元・安全保障調査会長(元防衛庁長官)は14日、フジテレビの番組で、民主党がインド洋での海上自衛隊の給油活動継続に反対していることに関し「(給油活動は)国際社会の中で非常に評価され、ぜひ続けてくれと要望されている。反対するのはテロリストしかいない」と批判した。さらに「民主党はテロリスト集団か」との質問にも「(反対するのは)僕には理解できない」と語った」(10月14日『時事通信』)
なぜかくも感情的になれるのか、ちょっと理解不能だ。国益というものは、どこかの国があってわが国がある、というものではない。わが国があって、そして例えばアメリカがある、というものである。アメリカのために日本があるわけではない。このことがいま国会で問われているのだから、そこを徹底議論すればいいだけの話だ。
給油反対はテロリスト、という発言はブッシュ政権がいうのならばまだしも、日本の防衛庁長官までやった人物の言葉としては情けない。日本とアメリカでは〈テロとの戦争〉に対する考え方やそれへの対応は違って当たり前である。日本は日本のやり方でテロに立ち向かえばいい。当たり前のことだ。
それがなぜか、給油を止めてしまったら日本はテロとの戦争から逃げた、というのだろうか。テロを根絶するには、アメリカのような軍事力で立ち向かうやり方もあれば、そうではないやり方もある。繰り返すが、日本は日本のやり方でテロとの戦いにおける国際貢献を図ればいいのである。
そこを徹底議論する場が国会にできたのであるから、そこでやればいい。小沢さんがいうアフガニスタンでの国連活動、即ち「ISAF」への参加も、そこで徹底的に議論すればいい。その中から、国際紛争に対して、日本はどのような政策を持って参加することが国益に叶うのかを見つけ出せばいい。
自民党及び自公政権が長く続いた日本では、日本の国益に見合った外交に対する政策がほとんどなかったといっていい。アメリカとの関係さえよろしければ、それが外交だ、としてきた(ふしがある)。そこがいま問われている。結構なことだ。
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