『自民党の安倍晋三元首相は10日、日韓併合100年に際しての首相談話発表に関し「歴史の評価は歴史家に任せるべきで、政府が声明を出すことには慎重であるべきだ」と批判した。山口県下関市で記者団に語った(『産経新聞』8月10日)』
歴史は、歴史となったからその評価は歴史家に任せる、というのはまやかしでしかない。常に後生の「私たち」が知るのは、その歴史を、こう伝えたい、という人々の側に立った歴史である。都合良く、といってもいいが、歴史はしばしば都合良く解釈されてきた。それは、その歴史となる事実を裏付けるものなしに、語られてきたからである。
本当は、今は歴史となったが、その歴史を検証する材料は残っているはずである。検証する材料を精一杯吟味することで、歴史の真実が見えてくる。検証する材料は、年月が経ち、その努力さえすれば手に入る。
政治家の阿倍は首相時代に何をやったのか?
阿倍がやったことは、いつか歴史になる。その歴史の評価は歴史家に任せろ、というのは、そもそも歴史に責任を持つべき政治家としては失格である。いわんや、植民地支配をや、である。
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