Harumichi Yuasa's Blog

明治大学専門職大学院ガバナンス研究科(公共政策大学院)教授・湯淺墾道のウェブサイトです

次回の国勢調査

2012年11月14日 | 情報法
火曜日は、情報セキュリティ大学院大学のゼミの日ですが、昨日は廣松研究室のゼミとの合同ゼミを実施しました。
わが国の統計データや統計調査の重要性を理解する機会として、総務省統計局の岩佐哲也・国政統計課長にご講演いただきました。

戦前は「国籍」と言わず「民籍」と呼んでいたこと、学生が多い京都のようなところでは住民基本台帳上の人口と国勢調査による人口との間で10%程度の開きがあること(住民票を移さない学生が多いため)、調査事項の変遷、基本単位区の導入の経緯など、大変に興味深いお話を伺いました。
特に個人情報保護意識の高まりに伴い、2010年国勢調査から、封入提出の全面的導入、郵送提出方式の導入(都市部では郵送提出の割合が高く神奈川県は全国最高の73.5%)、インターネット回答方式の試行(東京都の全世帯を対象、8.3%の世帯がインターネットで回答)を行ったそうです。それをうけて次回の2015年国勢調査ではオンライン回答調査を推進することになっているそうで、次回2015年国勢調査ではぜひ全国的にオンライン回答調査を実施したいとのことです。
また今後実施する国勢調査第二次試験調査では、スマートフォンやタブレットにも対応する方式について検証する由です。世界的にみても、現在国勢調査をスマートフォンで実施している国はほとんどないそうで、もし本格的に国勢調査で導入できれば画期的な取組になるとのことでした。
コメント
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