昭和22年1月9日生まれの方から。
つまりサリーと同じ誕生日の方だそうです。
塩見さん「さぁ、今は俳優の岸部一徳としてご存じの方の方が多いんじゃないかと思います。ザ・タイガースでは、岸部おさみ、といってました。ベースを演奏されていましたね。では聞いていただきましょう。岸部一徳さんです」
サリー「瞳とか、彼らと中学の同級生で、森本とかも同じ中学だったんで、あの、遊び友だちで、16くらいの時、うろうろしてたんでね、そこで加橋かつみとか知り合ったりして、田園というところの、今でいうとディスコですか、そこのバンドが入ってて。そこにほとんど毎日くらい遊びにいってたのが一番の思い出っていやぁ、思い出ですけどね。
そこに、沢田さんが歌ってた、という、それがいちばん最初ですから、やっぱりいちばん思い出ってのは強いんですけどね」
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沢田さんって言い方、珍しいよね。
「ラジオは、どの局の番組とかって記憶はないんですけど、音楽に関わる番組はよく聞いてましたね。
あの、そこで聞いて、新譜を見つけて買ってきて聞くとか。そういうのはよくやってました。
だから、ラジオはよく聞いてましたね。
売れていく感覚は、大阪のジャズ喫茶に、ナンバ一番というところに、レギュラーで出るようになって、そこから1年弱でしたけど、レギュラーで入ったのは。
だから、最初からファンの数は増えていくのはわかりましたけどね、売れてきたとか、人気に追い付けなくなるという感覚は東京行ってからですかね。
東京に行って、最初は内田裕也さんといっしょにやってて、それから、最初は、内田裕也とファニーズという名前だったんですけど、それから、ザ・タイガースになって、それからはほんと、あっという間でしたね。あっという間が、どれくらいのあっという間かっていうのが、41年の12月に東京に行って、1月のウエスタンカーニバルでデビューして、2月に、僕のマリーってのが出て、これはそんなに売れてなかったと思うんですけども、このあとくらいから、もう急激にファンが増えた、って感じですかね。
ちょうど、その短い間に、いろんなことを考えなきゃいけない時期だったように思いますけどね。4年ですからね、考えてみれば」
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ほんとにすごい勢いだったのね。
「最初出た時ってのは、僕らは今で言うジャニーズ事務所のジャニーズっていうね、最初のグループの前座をやってたんですけどね。で、ジャニーズの公演に僕らが出て、30分くらい時間もらって、それで何回かやったうちに、人気が逆転していくんですよね。だから、ジャニーズよりもタイガースの方が人気が出てくる、みたいになっていくんで、それで、タイガースのコンサートになり、またその前座がフォーリーブスがやったり、とかいって、もう今考えれば、1年くらいの間にそんなことやってるわけてすよ。
だから、ほんとに、普通だと10年分くらいを4年で通ったような気はしますね。
僕は、どれかって言われたら、僕のマリーでしょうかね。
これは最初にレコーディングしたときに、なかなかうまくいかなくて、もう、テイク20くらいやった記憶があるんですけどね。
今みたいに、チャンネル数が多くなくて、同時録音なんですよ。ま、音だけを全部でいっぺんに録る、誰か間違うとまた最初からやり直し、とかね。それが終われば、歌を、コーラスやって、誰か間違えば、もう一回やり直し、みたいに、ものすごく時間かかった記憶があるんですけど。デビューした曲ですから、これが。
一番なんとなく、いちばん思い出が強烈に残ってますけどね」
僕のマリー
「ジャケット着てる写真もね、あれ、アマチュア時代作った衣装なんで、そういうのはちょっと、まだ京都、大阪のなごりが、僕のマリーにはあるな、って感じがしますね」
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確か、京都会館のアマチュアバンドコンテストで優勝した賞金で作ったんですよね。
「音楽を、結果的には10年やったんですけど、まぁ、タイガース解散する頃がいちばん自信があってね、変な言い方ですけど、解散してPYG というグループを作って、そのときはショーケンが入ったり、井上尭之さん、大野克夫さんとか、大口ひろしとか、それぞれのグループから集まって、PYG をつくって、そこで曲書いたり、詞を書いたりしてた時代が音楽的にいちばんやりたい、って時期だったのかもわからないですけど。
そのあとに、井上尭之バンドに移って、沢田さんのバックバンドやったり、例えば、太陽にほえろ、の音楽をやったりとか、傷だらけの天使、の音楽をやったりしながら、音楽の難しさとか、音楽的な才能とか努力とか勉強とか含めて、自分にはもうないな、と。
もう、やめるならば、ここかな、と思ったんですけどね。だから、僕は、ある意味でいうと、俳優に転じて、偶然ですけどね、よかった、ということだと思うんですけどね。
タイガースも運だったし、そのあともずーっと運が続いてるような気がしますけどね」
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いやいや、運だけじゃやれないと思います。
サリーのインタビュー、長いので、まだ続きます。
いったん送ります。
それにしても、サリーの話す声って、すごくかっこいい~
わたし、ほぼタイガースの時、どこかでたまたま生で声を聞いちゃったんですけど、ほんとにこのまんまの声でした
当たり前だけど、感激してしまった