STVラジオのパーソナリティー河村通夫さんといっしょに有川正子さんを訪ねるところから始まりました。
河村さん「瞳さんか有川さんにぜひお会いしたいということで、お知り合いのかたから教えていただいて、ディレクターのこの子が手紙書きまして。お宅にいらっしゃらなかったので、妹さんがその手紙を持ってってくれて、連絡が取れて。瞳さんも喜んでぜひお会いしたいということで」
有川さん「なんてことでしょう。夢のようです」


2013年12月23日、北海道旭川市。一世を風靡したあのザ・タイガースのドラマー瞳みのるさんが、45年間探し続けた女性と対面しました。有川正子さん、74歳。
1968年、昭和43年に発売されたザ・タイガースの1曲、
「白夜の騎士」の作詞をした女性です。
シーシーシーのカップリング曲としてリリースされたこの「白夜の騎士」の歌詞は、当時テレビ番組の企画で一般公募されたものでした。
1967年のデビューから1年が過ぎ、多くのファンから絶大な人気を集めていたザ・タイガース、この歌詞の募集には25万通もの応募がありました。そのなかから、見事大賞に選ばれたのが、当時28歳で富良野市に住んでいた有川正子さんでした。大のタイガースファンだった有川さんは、北海道の冬の夜とザ・タイガースをイメージして作詞、そして1968年7月に、「白夜の騎士」は世に出ます。この作者に会いたいという気持ちをずっと持っていた瞳みのるさん。しかし、有川正子さんと会うことは一度もなく、45年もの月日が流れました。


1968年7月に、シーシーシーのカップリング曲としてリリースされたこの白夜の騎士、実はタイガースにはもう1曲歌詞が一般公募された曲があります。
それはあの大ヒット曲、花の首飾りです。


1968年3月に発売された花の首飾りは、雑誌明星の企画で一般公募され、13万通もの応募のなか、当時北海道八雲町に住んでいた女子高校生の歌詞が選ばれました。
白夜の騎士と花の首飾り、ザ・タイガースが歌詞を一般公募したその2曲、その2曲ともに選ばれたのは、北海道に住む女性が書いた歌詞だったのです。
瞳みのるさんと、花の首飾りの作詞者の女性は、2010年に対面をはたしています。そのとき、瞳さんのなかでは、嬉しい気持ちと同時に、もうひとり、白夜の騎士の作詞者、有川正子さんにも会いたいという想いがより強くなりました。

いったんここで送ります。