【MILK】 2009/04/18公開 アメリカ 128分
監督:ガス・ヴァン・サント
出演:ショーン・ペン、ジェームズ・フランコ、ジョシュ・ブローリン、エミール・ハーシュ、ディエゴ・ルナ、アリソン・ピル
「ミルク」は、
希望のはじまりだった。
1970年代のアメリカ。マイノリティのために戦った政治家
ハーヴィー・ミルク…人生最後の8年間
Story:1972年、ニューヨーク。金融業界で働いていたハーヴィー・ミルクは、20歳も年下の青年スコット・スミスと出会い、恋に落ちる。2人は変化を求めてサンフランシスコに移住し、同性愛者も多く住む“カストロ地区”でカメラ店を開き、新生活をスタートさせる。陽気なミルクの人柄が多くの人を引き寄せ、いつしか店は同性愛者たちの社交場となっていく。それにつれてミルクは、同性愛者をはじめとした社会的弱者が抱える問題を改善するために積極的に活動するようになり、次第に政治に目覚めていく。(allcinema ONLINEより)
自らゲイであることを公表し、ゲイをはじめあらゆる社会的地位向上のために立ち上がった伝説の活動家ハーヴィー・ミルクを描いた作品。監督は『マイ・プライベート・アイダホ』、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』のガス・ヴァン・サント。
ハーヴィー・ミルクという人についてはこの作品が公開されることで初めて知りました。残念ながらこちらでは上映がありませんでした。しかもこの作品、人気があってレンタルできず・・・うまいことにWOWOWで鑑賞しました。
素直に観て良い作品だと思いました。世の中にはいろいろな差別がありますね。普通ではないものは病気だ悪だとか理由つけて排除したがる。何が普通なんだか・・・。ゲイというだけで職を失ってしまう時代、しかも襲撃されちゃうからホイッスルを常に持っていなきゃいけないなんて・・・すごい偏見の時代だったんですね。ストレートという言葉が妙に浮いて聞こえました。
冒頭でハーヴィー・ミルクが“もしも”の時のためにこれまでのことをテープに吹き込むシーンがありますが、回想として描かれているので思ってたよりも素直にお話に入っていけました。
うーん、ハーヴィー・ミルク40歳の誕生日目前の夜、スコットをナンパしてその後・・・。駅ですれ違っただけでわかるもんなんですかねぇ。雰囲気的に何か同じ匂いを感じるんでしょうか。
でも、同性愛者をはじめ社会的に弱い立場の人が抱える問題を改善するために立ち上がり積極的には活動する姿が素晴らしいです。それだけに志半ばで終わってしまったのが残念ですね。あんなことにならなければ、いろいろなことがもっと変わってたんでしょうか。
ハーヴィー・ミルクを演じるショーン・ペン、2008年のアカデミー賞主演男優賞を受賞しただけはありますね。同性愛者という難しい役どころを自然に演じていたし、うまく言えないんですが彼を通してハーヴィー・ミルクを観た!という感じです。その他キャスト陣もうまい方ばかりでしたね。
ラストでのキャンドルを掲げての行進のシーンはジーンときてしまいました。ハーヴィー・ミルクの存在の大きさを知りました。観て良かったです。
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