【PARADISE】 2008年劇場未公開 韓国 112分
監督:キム・ハンミ
出演:パク・ヘイル、パク・ソルミ、ソン・ジル、アン・ネサン
Story:平和だけが取り柄の島で不可解な殺人事件が起きる。島民全員が容疑者であり次の被害者候補である中、捜査に当たる刑事らは…
『グエムル-漢江の怪物-』のパク・ヘイルと『冬のソナタ』のパク・ソルミ共演の実話を元にしたミステリースリラーです。ある島で不可解な殺人事件が起り誰が犯人なのか探しはじめるのですが、その後不可解な死、自殺、殺人と続き、島に住む住民全員が容疑者であり被害者であるというミステリアスなお話。
80年代に実際にあった事件を基にしたお話らしいのですが、本当にあったかと思うとゾッとする内容でした。ある場所で人間の頭だけの死体が見つかります。調べていくと極楽島の住人だったことがわかります。そしてその島には保健所など殺人が起きたと思われる痕跡があるのに死体がない・・・。
話は変わって、極楽島でお祝いごとが行われた次の日、二人の死体が発見されます。当時一緒にいた男が容疑者に浮ぶのですが、その男は行方不明。不可解な事件に島民全員が加害者かもしれないが被害者になるかもしれないという状態になっていきます。パク・ヘイル演じる保健所長を中心に島民が推理をはじめるのですが、犯人探しに夢中になるほど次々と死体が増えてしまいます。
殺人は犯してもこいつがすべての犯人だ!!とも断定できないし、キーワードともなる“いけないモノ”が持ち込まれてから島の平和が崩れたのですが、果たして原因はコレだったのかもわからない・・・なんとも不思議なお話。人間の心理的な部分で観ると興味深いものがあります。
雰囲気的に島で殺人事件が起き金田一耕助が呼ばれる雰囲気バッチリ。保健所長が金田一耕助的なポジションですね。真相はハッキリ断定されずに終わるのですがなかなか引き込まれるお話でした。ただ、冒頭の死体が消えたというあたりがちょっと消化不良気味なのが気になりましたが、極楽島内での出来事だけを観ると面白い作品でした。
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