公開:2009/10/24
製作国:日本
上映時間:202分
鑑賞日:2009/10/24
監督:若松節朗
出演:渡辺謙、三浦友和、松雪泰子、鈴木京香、石坂浩二、香川照之、大杉漣、西村雅彦、宇津井健、小林稔侍、加藤剛
STORY:国民航空の労働組合委員長・恩地(渡辺謙)は職場環境の改善に奔走した結果、海外勤務を命じられてしまう。10年におよぶ孤独な生活に耐え、本社復帰を果たすもジャンボ機墜落事故が起き、救援隊として現地に行った彼はさまざまな悲劇を目の当たりにする。そして、組織の建て直しを図るべく就任した国見新会長(石坂浩二)のもとで、恩地は会社の腐敗と闘うが……。
山崎豊子原作の同名小説を映画化した社会派ヒューマン・ドラマ。
巨大企業にふりまわされながらも自分の信念を貫く主人公を描いたお話。昭和30年代から60年代あたりが舞台となりますが、一応フィクションとは言ってもあれだけドーンとやられちゃある意味ノンフィクションですね。衝撃的な墜落事故を始めのほうから持ってきていて、最初に企業の腐った体質の結果がこれだと見せつけられます。
最初は長いらしいと聞いてたので3時間かなと思ったらプラス22分。しかも途中に休憩が入る映画なんて初めて観ました。短い映画2本分ですもんねぇ。これは気合い入れて観ないと・・・と思ってたんですが、あまり長さを感じさせず一気に観られちゃいましたよ。思ったより重々しい内容ではなかったです。とにかく豪華キャストでして、あの人がこの人が次々とチョコットずつ登場してくるので、どこに出てくるかだけでもすげーと思ってしまいます。先日お亡くなりになった山田辰夫さんもちょこっと出てましたね。
原作は未読なので原作に忠実なのかわかりませんが、山崎豊子さんの作品は現実にありえるお話ばかりで引き込まれますよね。全5巻を3時間半にまとめるのは難しかったでしょうけど。とにかく渡辺謙さんの熱い演技は素晴らしかった。ハマり役でしたねー。何度も左遷されても決して逃げず、大きな組織と闘う姿に圧倒されました。自分だったらサッサと辞めてるだろうなぁ。事故の後も誠意をもって遺族の方に接している姿はそこまでやるかと・・・。モデルになった方がいるんでしょうか。
企業の腐った体質のせいで最終的に飛行機の墜落事故を招いてしまった。しかも企業側の遺族に対する態度も見ていて感じ悪い、誠意を感じない。一番気になったのは遺族の家に訪問した時にお偉いさんが亡くなったかたの名前を把握してなかったことがイラッときた。ある電車などの事故でも遺族間で問題にもなっておりましたがこんな感じだったんだろうかと思ってしまいます、、、。いかにもこの作品のモデルはあの企業だろーとアリアリなんですが、関係者の方は鑑賞するんかなーと気になりますね。
航空会社の体質や不正、航空機事故、遺族の思い、しまいには政治もからんでドーンとスケールの大きいお話となっておりますが、映画というよりテレビドラマを見ているように思えてしまったのは私だけでしょーか、、、。とはいえ、渡辺謙さんをはじめ大御所の俳優陣の方々の熱演は素晴らしいんですが。
ラストの夕陽はとーってもキレイでした。あのシーンを撮るのにはかなり待ったんだろーなぁ。
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今日はマナーの悪さに思わず注意してしまいました。斜め前のオバチャンのケイタイがまぶしくて困りました。最初はガマンしてたんですがずっとメールを打ってたのでガマンできずにやや優しくやめてもらえますかーと言ってしまいました。逆ギレされずにすんだので良かったんですが、視界に入ると集中できないですもんねぇ。他でも着信音が流れたりして始まる前にスクリーンからもお願いしてるのに日本語わかんねえのかっとちょっと怒ってしまいました、、、。きっとテレビの延長線なんでしょうねぇ、とほほ。
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