【THE KINGS MAN】
2021/12/24公開 イギリス/アメリカ 131分 ※PG12
監督:マシュー・ヴォーン
出演:レイフ・ファインズ、ハリス・ディキンソン、ジェマ・アータートン、ジャイモン・フンスー、リス・エヴァンス、トム・ホランダー、ダニエル・ブリュール
始まりも、超過激
STORY:1914年。世界大戦を密かに操る闇の狂団に、英国貴族のオックスフォード公と息子コンラッドが立ち向かう。人類破滅へのタイムリミットが迫る中、彼らは仲間たちと共に闇の狂団を倒し、戦争を止めることができるのか...
マシュー・ヴォーン監督と原作者マーク・ミラーのコンビによる、国家に属さない世界最強のスパイ組織“キングスマン”の活躍を描いた「キングスマン」シリーズの前日譚となる痛快アクション・エンタテインメント。何度も延期が繰り返されたなか、やっとやっとの公開は長い道のりだった。無事に劇場公開されて良かった。もちろん字幕にて鑑賞。
20世紀初頭のヨーロッパを舞台に、世界大戦を密かに操る謎の狂信者集団の恐るべき陰謀を阻止すべく立ち上がった一人の英国紳士とその仲間たちの活躍を描く。今作は前2作を観ていなくても大丈夫だけど、観ているとなるほど~と楽しめる。
このシリーズは過激なアクションが見どころの一つで、今回は最新鋭のガジェットは登場しないけれどこの時代での武器を使ったアクション等、見ごたえあるつくり。物語は史実をもとにしているので悪乗り感はなくシリアスで、父と息子の絆のドラマであり戦争映画でもある。歴史上の人物とその背景をうまく絡めてあって、人物も流れもあまりいじっていないので歴史の勉強にもなったかな。
レイフ・ファインズ演じるオックスフォード公と使用人たちの連携プレーもお見事。使用人ネットワークもすごい_笑。シリアスながらもユーモアセンスも忘れずにクスッとするシーンもありバランスも良いと思う。とにかくレイフ・ファインズがカッコ良かった★
ラスプーチンとオックスフォード公の二人きりでのシーンは笑ったし、その後のラスプーチンのダンスのような舞いのバトルはさすがバレエの国だと思った_笑。英国王とロシア皇帝、ドイツ皇帝が似ていてわかりにくいーと思ってたらトム・ホランダーの一人三役_笑。実際に従兄弟同士とのことで、うち実際のジョージ5世とニコライ2世がまるで双子のように激似なのでこれはアリ。
途中、『1917 命をかけた伝令』を彷彿とさせる戦場シーンがあったり、狂団の隠れ家の場所が『007 ユア・アイズ・オンリー』で登場した修道院を彷彿とさせる。なので崖っぷちでなんかやかんやするところはオックスフォード公がだんだんボンドに見えてきた_笑。すごく面白かったのに黒幕のインパクトが超弱すぎなのが残念。ラスプーチンなど一癖も二癖もある人物がおとなしく従ってたのがよくわからない。
今後の予定としてハリーたちの続編があるけれど、個人的にはオックスフォード公版としての続編も観てみたい。エンドロール途中のおまけ映像にもあの人物が登場したのでぜひ続きを観てみたい。並行して作ってくれないかなぁ~。
鑑賞日:2021/12/25
そういえばオックスフォード公の息子さんが戦場で負傷兵を背負って走ってくるシーンとかなんか既視感あるなと思ったら、確かに『1917』ですね。
あとラスプーチンのコサックダンスを取り入れたアクションシーンは音楽とも相まって凄い独特で、ああいう所はなんかいつものキングスマンっぽかったかなと思いましたw
戦場シーンは「1917」の映像を持ってきたのかとおもうほど 笑←こらこら
ラスプーチンとのバトルは見ごたえありました。音楽もばっちりハマってましたよね。