原題:CHANGELING
公開:2009/02/20
製作国・年度:アメリカ、2008年
上映時間:142分
鑑賞日:2009/02/21
監督:クリント・イーストウッド
出演:アンジェリーナ・ジョリー、ジョン・マルコヴィッチ、ジェフリー・ドノヴァン、コルム・フィオール、ジェイソン・バトラー・ハーナー、エイミー・ライアン、マイケル・ケリー
STORY:1928年、シングルマザーのクリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)は、ロサンゼルス郊外で9歳の息子ウォルター(ガトリン・グリフィス)と暮らしていた。ある土曜日、彼女は同僚に泣きつかれて断り切れずに休日を返上して仕事へと向かう。暗くなって彼女が帰宅すると、家で一人で留守番をしているはずの息子の姿はどこにもなかった。(シネマトゥデイより)
今のロス市警はどうなの?
あ!「フェィクシティ」もロス市警だった。
1920年代のロサンゼルスで実際に起きた事件をクリント・イーストウッド監督が映画化したミステリードラマ。
不安なく安心して観られるイーストウッド監督作品ですが今回も期待を裏切らない素晴らしい作品でした。決してお涙頂戴にならないところも良いです。142分という長さも全く気にならず見入ってしまった・・・
誘拐された子供が警察によって無事保護され母親のもとにもどってきたら・・・なんと別人だった。警察によって知らない子を押しつけられてしまい、挙げ句には精神異常で病院にまで入れられてしまうというなんともひどいお話です。
この時代は女性の立場も弱かっただろうし、組織ぐるみでやられたら正しいものも正しくなくなってしまう。でも警察の圧力にも屈せず自分の信念を貫き通したクリスティンには感動しました。そして彼女の味方になってくれる牧師さんたちの姿にも感動ですね。こういう人たちの支えがあったからこそ頑張れたんだと思います。
ジョーンズ警部がとーっても憎たらしかったっすよ。そいつには子供はいなかったのか?どんな思いで我が子の帰りを待っていたかを知ってるハズなのにあの態度はもう人間じゃないですね。そしてこのお話が実際に起きた事件というところが恐ろしいです。今だったらDNA鑑定とかもあるから良いけど。
精神病院内がどこかのホラー映画のようで怖かったー。お仕置き怖すぎ。あれじゃマトモな人でもおかしくなっちゃいますな。警察絡みで入れられた人がたくさんいてそこでもビックリ。
しかも事件はこの一つの事件にとどまらず、関連して別の事件も絡んできてやがて一つになっていくという大きな展開になって観ていくうちにどんどん引き込まれましたね。犯人の男も何を考えてるのかわからなくて不気味でした。ちゅーかやってることがこれもホント?とゾッとしましたわ。
クリスティン・コリンズを演じるアンジェリーナ・ジョリーの迫真の演技が素晴らしいです。この人の演技で泣けてきたー。迫るものがありましたし、最初のエレガントな雰囲気からどんどんやつれていく姿も見事です。ただどうしても目がいってしまう真っ赤な口紅が人喰ったようでちょっと怖かったですけどね。
1920年代の街並みや当時の女性のお仕事、ファッションなど当時の様子が見られたのは良かったです。とても興味深いものがありますし、アンジーさんのエレガントなファッションがとてもお似合いでステキでした。
その後のクリスティンについての二行・・・切ない。
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