原題:THE SNOW WALKER
公開:2003年劇場未公開
製作国:カナダ
上映時間:103分
監督:チャールズ・マーティン・スミス
出演:バリー・ペッパー、ジェームズ・クロムウェル、アナベラ・ピアガタック、キルステン・ウォーレン、ジョン・グライス、ロビン・ダン
+あらすじ+
空輸パイロットの仕事をしていたチャーリーは、イヌイットの少女を移送中に機体トラブルに遭い墜落してしまう。辛うじて無傷だったふたりだが、不時着したのが雪山で…。
『父親たちの星条旗』のバリー・ペッパー主演のサバイバルアドベンチャー。なぜかジャンルにアクションってあるんですがどこかアクションなんでしょうか。狩りしてるとこかなぁ。
こちらは劇場未公開。ひさびさにいいもん見つけちゃいました。地味ながらも静かな感動を呼ぶ素敵な作品でして、大自然の厳しい中で生き抜くチャーリーとイヌイットの少女との交流を描いた人間ドラマです。
不時着してからラストまでひたらすら大自然が舞台。広大な自然はとても美しいのですが、文明の中で生きてきたチャーリーにとっては美しい自然は助けてはくれません。機体は修復不可能だし、無線も通じない。食料だってそんなにないわけだし、イライラがつのるばかり。
でもイヌイットの少女ケナロックは、チャーリーとは逆で自然での暮らしはお手のもの。どこからか獲物を仕留めてきて肉は食料に、皮はブーツにしたり上着にしたりと自然の中で生き抜く知恵を知っているのです。暮らし方の違いでこうも違うのかと。あの時渋々でも乗せていなかったらチャーリーは今頃は死んで白骨化してたかも~ゾッ。
最初はケナロックを邪魔扱いしてたたチャーリーなんですが、生き抜く知恵を教わっていくうちにだんだんうち解けてきて彼女にもやさしくなっていくところが良かったですね。
ただケナロックは病気らしくずっと咳をしているもんだから、早くお医者さんにみせてあげなきゃ死んじゃう~とハラハラさせられます。だんだん症状も悪化してくるし。でもあのラスト、彼女は一体・・・。
意味深な白いフクロウがちょっと神秘的な雰囲気にもさせてくれました。
特に派手さもなく淡々とした流れなんですが、チャーリーとケナロックの交流がとても温かい気持ちにさせてくれました。ヘンに恋愛モードに発展することもなく、演技も自然でとても素敵な作品でした。
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