【THE KINGDOM】PG-12
2007/10/13公開(10/14鑑賞)
製作国:アメリカ
監督:ピーター・バーグ
製作:マイケル・マン、スコット・ステューバー
出演:ジェイミー・フォックス、クリス・クーパー、ジェニファー・ガーナー、ジェイソン・ベイトマン、アシュラフ・バルフム、アリ・スリマン
サウジアラビアの外国人居住区で自爆テロ事件が発生した。事件で同僚を失ったFBI捜査官のフルーリーは現地での捜査を強く主張し、マスコミの手を借りてそれを実現した。メイズやサイクスら同僚と共にサウジへと渡るフルーリー。サウジ国家警察のアル・ガージー大佐に迎えられた彼らは空港から爆発現場へと直行し、そのすさまじい状況を見て愕然とする。そしてフルーリーたちは早速本格的な調査を開始しようとするのだが…。
初日は法事のために行けなくて2日目に観てきました。
1996年にアメリカ人も犠牲になったサウジアラビアでのホバル・タワー爆破事件をヒントに、サウジで起きた自爆テロによって仲間を失ったFBIたちが現地に乗り込んでテロの首謀者を追い詰めていくもの。
面白かったというよりもスゴイ!怖い!
始まりから外国人居住地区での自爆テロが起り緊張が走ります。無差別に銃を乱射、自爆ともう戦場と化しとります。その後もテロの首謀者を追い詰めるまで一体どれくらいの爆薬を使ったんだろうと思うほど、激しかったですね。全編にわたっての手持ちカメラのようなブレる映像もかなり緊張感アップしてます。
冒頭の急ぎ足だけど歴史の説明もあったのは親切。追うのがちと大変でした。何となくアメリカとサウジの関係を予習(復習)といった感じですかね。
宗教や民族違いなどイスラムの世界もきちんと描かれていたと思います。FBIの女性が参加しているのでイスラム圏での女性の立場もわかりやすいです。
ただアラブ人はみんな同じような人に見えてしまうんだな、、、
フルーリーたちにいつもついて運転手もしてくれてたアラブ人はとても好印象でした。どうもアラブ人となると一歩引いてしまうところがありますんでね。あくまでも一部の人間が悪いのだ。
最近の映画界ではビンラティンの名前が飛び交いますねぇ。聞くたびにひやひや。それだけにこの手のお話には力が入ってるような感じにもとれます。なんとなく首謀者もひっかけた感じだったし。
現地に向かったFBIのひとりが捕まって連れて行かれるんですが、ビデオカメラで撮られるシーンは、実際に同じように捕まり殺害された方もいると思うとかなりの緊迫感があります。
ただ、そこはアメリカ!
後半のカーチェイスはあるし、銃撃戦もある。しかし後半の半端じゃない銃撃戦も敵の弾が当たらないのがちと気になりました。FBIもそんなに遠くで活躍するんだ~とあまりイメージがなかったのですが、“FBIの捜査は世界一”も含めてアメリカはすごいんだよ~というのがミエミエな感じもしなくもない、、、
アメリカ大使館の人の、サッサとアメリカ人は自国に無傷で返したいという軽さは、らしいケド(笑)
ついでに言っちゃうと思っていたほどの4人の活躍はなかったようにも思います。
そんなアメリカらしさもありつつ、テロの怖さをしっかり描かれていて最後まで緊張感を持続しつつの約2時間でした。真剣に観すぎて疲れた~。しかしそんなこと言ってられる自分は平和な証拠。
ラストのテロの首謀者が孫に囁いた言葉と、フルーリーがジャネットに囁いた言葉には考えさせられます。
テロが無くならない理由なのかもしれませんね。
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